ディジタル・マルチメータは電圧、電流以外に抵抗値が計れるようになっています。そのほかにコンデンサの容量測定などが行えます。今回は抵抗の測定例として金色マークの5%精度のカーボン抵抗を測定しました。その測定結果を元に、ばらつきなどについても考えます。
●導通チェック
抵抗レンジでよく利用する目的の一つに、回路の導通の確認があります。確認のために、いちいちメータを見て抵抗値を確認することなく、導通があるときには電子音を発して、導通の確認を音でできるようになっています。
そのため、回路の確認などでは回路基板などから目を離さず手早く確認でき便利です。
PC20、PC5000ともに、ファンクション・スイッチで抵抗レンジを選択し、SELECTボタンを押し、扇形の導通のマークを選択します。導通とみなすスレッショルド・レベルは20Ω~120Ωくらいです。
●抵抗測定時の測定値のばらつき
異なった場所で購入した袋入りのカーボン抵抗をそれぞれ5本選び、ディジタル・マルチメータで2回測定しました。抵抗の測定ではテスト・リードと接触抵抗も測定値に含まれます。
しっかりカーボン抵抗のリードを挟み込むため、次の写真のように、わに口クリップで挟んで抵抗値を測定しました。

分散分析を行えば、ばらつきの状況がよくわかるのですが、説明が長くなるのでグラフ化してみます。グラフ化し、(1) 同一機器での繰り返し精度はどうか。(2) 機器の差によるばらつきはどうか。(3) 同一の袋の中の抵抗の抵抗値のばらつきはどうか。(4) A-Bの袋間で差があるかどうかグラフに表示し確認します。
コンデンサの容量測定も予定しましたが、余裕がなくなり次回にしました。次回は、コンデンサの容量測定、ダイオードのチェックなどディジタル・マルチメータで利用できる機能について一通り説明し連載を終える予定です。