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はてなブックマークに追加   連載 書き込み器の話題をメインにしたPICマイコンのソフト開発(4)

■PICkit2プログラマ接続の書き込み器を作る

 今回入手したPICkit2プログラマ(書き込みアダプタ)を用いた書き込みは、ターゲット基板側にマイコンを取りつけて、そのまま書き込むというICSP機能(In-Circuit Serial Programming)で行います。そのため「PICkit 2 Starter Kit」のようにデモ・ボードが付属します。このデモ・ボードは8/14/20ピンのマイコンがサポート対象マイコンとなります。また、28ピンのデモ・ボードも別売されていますので、28ピンのマイコンも使えるようになります。
 このように、いろいろなデモ・ボードで対象マイコンが変わるので、デモ基板が付属しない、PICkitプログラマ単体の商品「PICkit 2 only」というのも存在します。

 また、PICkit2プログラマでは、オンチップ・デバッグができるようになります。ただし、5月の連休中にリリースされた統合開発環境MPLAB V7.60でも、まだ少数のマイコンだけがサポートされているだけです。MPLABでは、書き込みできるマイコンについても、まだ完全にサポートしていません。その間、付属する独立した書き込みプログラムを使ってマイコンに書き込みを行うことになりそうです。
 このように、まだ一般的なデバイスはオンチップ・デバッグに使えませんので、PICkit2プログラマとは従来のライタのようにZIFソケットの書き込み基板を作り、接続するのが良さそうです。これにより、今までどおり、「書き込み基板で書き込んだマイコンはターゲット基板にとりつけて使用する」というオフライン方式になります。

PICkit2の製品ページには、サポートしている最新デバイス情報が「 Programming and Debug device support list」に掲載されています。


●18ピンPICマイコンの書き込み基板作成
 では、PICkit2アダプタに接続する18ピンPICマイコンの書き込み基板を作ってしまいましょう。
 PICkit2専用の書き込みプログラムは、ポピュラな18ピンのマイコンについてもサポートしています。しかし、18ピン用デモ・ボードの販売予定や、書き込むための回路(配線図)などの情報は見つかりませんでした。
 その部分は、回路情報は第1回目でレポートした「ICSP V2アダプタ」の書き込み基板作成で、すでに調査しています。そのため、18ピンPICマイコン対応の書き込みだけ行う基板は、ユニバーサル基板を用いて作れそうです。
 とくに問題となりそうな対策は、LVP機能関連です。これは18ピンPICマイコンのCONFIGをLVPに設定したときに問題が起きないよう、PGM端子をプルダウン処理をしておきます。一応、抵抗(たとえば10kΩ)でGNDに落とすことにします。

   LVP関連の対策は、資料FAQの中に書かれている。

 18ピンPICマイコンにおいてのPGM端子番号は製品によって異なります。マイクロチップ社のホームページで「18ピンマイコン」のデータシートを検索すると、今のところ3グループのピン番号が該当するようです。PGM端子のないPICはプルダウンしても影響ないようです

 3種類のピン番号は、
 ・PIC16F627A/628A/648Aは10番ピンのRB4、
 ・PIC16F87/88/818/819は9番ピンのRB3、
 ・PIC18F1320は11番ピンのRB5
です。
   PIC16F627A/628A/648Aのピン配置図PIC16F87/88のピン配置図PIC16F818/819のピン配置図18F1320のピン配置図


 そのような内容を考慮した書き込み基板の回路図は、次のようなもので良さそうです。部品はユニバーサル基板、18ピンZIFソケット、10kΩ抵抗、パスコン、L型ピンヘッダ(6P)です。ピン・ヘッダは長いものを入手し、6Pにカットします。

18ピンPIC書き込み回路

 18ピンZIFソケットへの配線は少ないので、簡単に完成します。もし、これから作る人ならば8/14/20ピンのマイコンも対応できるように、もう一つ横に20ピンZIFソケットを取りつけたほうがよいかもしれません。

完成基板


 この書き込み基板とPICkit2アダプタとの接続では、6ピン・コネクタの順番を間違えないようにします。回路の動作をPICkit2の専用書き込みプログラムを起動して確認しましょう。マイコンが異なるだけで付属デモ基板と同じ動作です。

デモ基板とアダプタ接続した形


 試しにPIC16F88をZIFソケットに取りつけ試してみます。専用書き込みプログラムのメニュ、「Device Family」にて「mid range」を選びます。選ぶと、PICマイコンのIDが読み出され、PIC16F88マイコンが正しく選択されて、次の画面になります。この書き込み基板でも18ピンPICマイコンはちゃんと認識しますので、うまく動作するようです。


PIC16F88の動作画面


●岩塩ランプのプログラムの書き込み
 PICkit2の専用書き込みプログラムを起動して、エレキジャック誌No.1の岩塩ランプのプログラムをPIC648Aに書き込んでみます。書き込み操作は第2回でレポート「●書き込み動作の確認」と同じように行います。
 PIC16F648AをZIFソケットに取りつけ、メニューのインポートで岩塩ランプのプログラムをPC内メモリに読み込みます。それをWriteボタンでマイコンに書き込みます。

PIC16F648Aの書き込み完了画面


 念のため、岩塩ランプ基板で動作させる。お!動いた。

●その他のピン数の書き込み基板について 「PICkit 2 Starter Kit」に付属するデモ・ボードのような基板をZIFソケット取りつけ式で作成すれば8/14/20ピンのPICマイコン用の基板が、そして、28ピン・デモ・ボードのように作れば28ピンPICマイコン用のができそうです。それらは、各ユーザ・ガイド内の回路図を参照すれば、簡単に書き込み基板ができそうです。

 また、第1回で紹介した「ICSP V2アダプタ」の40ピンZIF基板のように大きなZIFソケットを使えば1枚の基板で行えそうです。ただ、PICkit2のAUX端子の処置は情報の少ないので調査が必要です。
 このようにデバッグ機能付きマイコンが世に出回るまで、しばらくはこのような書き込み基板が活躍しそうです。

注:  5月連休中にMPLABがV7.50からV7.60にバージョンアップされた。これによりPICkit2のサポート・デバイスは少し増加した。デバッグ機能としては、暫定ながら18ピンPICデバイスのPIC16F87/88が追加されている。
追加(2007/05/21 (月) 23:55);最新の製品PICKIT-2は回路変更が加えられてボタンが赤になっているようです。詳しくはマイクロチップ社の変更概要を確認ください。
追加2(2007/05/29 (火) 12:00); MPLABがV7.60からV7.60aにバージョンアップしました。また、正式に18ピンPICデバイスのPIC16F87/88が追加されている。




後田 敏

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投稿者: yoshida 日時: 2007年05月29日 09:24 | パーマリンク |TOPページへ   ▲画面上へ

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