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2007年07月06日 アーカイブ

2007年07月06日

USBSPYDER08を使ってみよう(動作させる) (連載2回)

 前回は、USBSPYDER08の紹介をしました。
 今回はUSBSPYDER08を動作させてみます。

= CodeWarrior開発環境をインストールする =

 USBSPYDER08でプログラムを開発するときには、"CodeWarrior Development Studio"(以下CodeWarrior)と呼ばれるソフトウェアが使用されます。
 CodeWarriorは、統合開発環境(IDE : Integrated Development Environment)と呼ばれるソフトウェアの一種で、プログラムの編集、コンパイル、書き込み、デバッグまでを同一のソフトウェアから行うことができます。

 CodeWarriorは、USBSPYDER08に同梱されていたCD-ROMからインストールすることができます。
CD-ROMをパソコンのCD-ROMドライブなどに入れると、自動的にインストーラ・プログラムが立ち上がります。

インストーラ・プログラムが自動的に起動する


 このメニューの中から、"Install CodeWarrior Development Studio"をクリックすると、CodeWarriorのインストールが始まります。

 CD-ROMからのインストールが終わった後、インストーラは最新のソフトウェアをダウンロードするためネットワークを通じてフリースケールのサーバへアクセスします。

 利用可能な更新ソフトウェアの一覧


 ここで表示される更新ソフトウェアはかなりサイズが大きいのですが、特別な理由がなければ、すべての更新を適用してください。
 すると、ネットワークを介して更新プログラムがダウンロードされます。
 筆者がダウンロードした時の総ファイルサイズは、161Mバイトでした。

 ダウンロードするファイルのサイズはかなり巨大なので、有線ネットワークを使うなど高速な回線を確保してからインストールを始めることをお勧めします。また、インストール中、何度も確認を要求してくるので、確認をしながらインストールしてください。

= デバイス・ドライバをインストールする =

 USBSPYDER08は、USB規格のデバイスです。そのため、多くのUSBデバイスと同じように専用のデバイス・ドライバをインストールする必要があります。

 デバイス・ドライバも、USBSPYDER08に同梱されていたCD-ROMに入っています。
 メニューの中から、"Install USBSPYDER08 Additional Components"をクリックすると、デバイス・ドライバを始め、USBSPYDER08に固有のファイルのインストールが始まります。

USBSPYDER08固有ファイルのインストール

 インストールが終わったら、メニューの"Exit Installer"をクリックしてCD-ROMを取り出します。


= USBSPYDER08を接続する =

 デバイス・ドライバがインストールされたら、USBSPYDER08を接続します。
 USBコネクタ側のキャップをはずして、PCのUSBポートに直接挿入するか、延長ケーブルなどを使って接続します。

USBSPYDER08をつなぐ


 すると、「新しいハードウェアの検出ウィザード」が開くので、自動的にソフトウェアを探すを選択してインストールを完了します。

ソフトウェアを自動的にインストールする


 USBSPYDER08には、出荷されたときにサンプル・プログラムが書き込まれています。そのため、PCに接続しただけでLEDは点滅を始めます。


= アプリケーション開発のためのプロジェクトを作成する =

 次に、USBSPYDER08単体で動作するプログラムを書いてみましょう。

 最初に「スタート」メニューから"CodeWaiior IDE"を呼び出し、"Startup"ダイアログの"Create New Project"をクリックして、新しいプロジェクトを作成します。

Startupダイアログ


 ウィザードでは、以下のように設定し、「完了」ボタンをクリックします。

設定内容

デバイスと接続方法の選択ダイアログ


使用する言語とプロジェクト名ダイアログ


Processor Expert選択ダイアログ


 すると、新しいプロジェクトが作成され、使用するマイコンのパッケージと使い方を選択するダイアログが現れます。
 ここで使用するのは、8ピンDIPパッケージのMC9S08QG4です。"MC9S08QG4CPA 8-pins PDIP"を選択します。

パッケージの選択ダイアログ


 USBSPYDER08を単体で使用する場合には、デバッグ状態で使用することになるので、
Debugだけをチェックします。

使い方の選択ダイアログ


 これでプロジェクトの準備は完了です。

プロジェクトの初期画面


= アプリケーションを作ろう =

 プロジェクトができたら、アプリケーションを作成します。

 USBSPYDER08には、出力機能として、LEDが一つだけ搭載されています。LEDは、MC9S08QG4のタイマ端子に接続されているので、タイマのPWM(Pulse Width Modulation : パルス幅変調)出力機能を使用すると、簡単にLEDを点滅させるプログラムを開発することができます。
 ここでは、タイマ・ポートに接続されたLEDを2秒ごとに0.1秒だけ点灯させるアプリケーションを作成します。

 マイコンのプログラムというとレジスタの設定などやることが多くて大変そうですが、プロセッサ・エキスパートという仕組みを使うと簡単です。

 まず、タイマ・ポートにパルス出力を出すためのビーンと呼ばれるオブジェクトを選択します。そして、右下にある"Bean Selector"(ビーンの選択)サブウィンドウから、

"Generation of signals" (信号の生成)-
"Digital pulses with specified timing" (決められたタイミングのディジタル・パルス)-
"Pulse width modulated signal" (PWM信号)-
"Variable frequency at runtime" (実行時に周波数を変えられる)

をダブルクリックで選択していき、PPG(Programmable Pulse Generation : プログラム可能パルス生成)ビーンを呼び出します。

ビーンの選択


 新しく追加されたPPGビーンの属性(Properties)が中央の"Bean Inspector"(ビーンの検査官?)に表示されます。

 ビーンの属性表


 設定が必須の属性には赤いエクスクラメーション・マークがついているので、この二つの項目だけ設定します。
 "Period"(周期)に"2sec"(2秒)、"Starting pulse width"(最初のパルス幅)に"1.9sec"(1.9秒)を設定すると、2秒ごとに1.9秒消灯する(2秒ごとに0.1秒点灯する)設定になります。

周期とパルス幅の属性


 これで、アプリケーションは出来上がりです。
 このアプリケーションでは、コーディングは必要ありません。


= プログラムを書き込もう =

 アプリケーションが出来上がったら、USBSPYDER08にプログラムを書き込みます。
 "Bean Inspector"の左側にあるDebugボタンをクリックすると書き込み兼デバッガ画面が開きます。

Debugボタンをクリックする


 次に、ターゲットとの接続方法を指定します。

 ターゲットとの接続情報


 "Hardware Model"(ハードウェア仕様)に"USPSPYDER08"を"Device"(デバイス)に"MC9S08QG4"を指定して、"Connect"ボタンをクリックするとプログラムが書き込まれて、デバッガ画面が開きます。

 デバッガ画面からプログラムを走らせる


 画面上の"Start/Continue"ボタンをクリックするとプログラムが走り始め、USBSPYDER08のLEDが点滅を始めます。



 次回は、USBSPYDER08に部品を追加して使ってみます。

田中範明

投稿日時: 2007年07月06日 11:15 | | コメント (0) | トラックバック (0)

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4GB microSDHCメモリ・カード「SD-MH004GA」

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投稿日時: 2007年07月06日 22:18 | | コメント (0) | トラックバック (0)