LilyPadを動かしてみる
 今回はLilyPad Arduinoを動かしてみます。
 LilyPadなどのArduino互換のマイコンは、コンピュータ専門家でないアーティストやデザイナの表現手段用として開発されています。

 LilyPadを動かすためには、スケッチと呼ばれるプログラムを作り、LilyPadのマイコン・ボードにセットします。このスケッチを作ったり、できあがったスケッチをマイコン・ボードに書き込む仕事は、使い慣れたパソコンの上で行うようになっています。

インタラクティブなメディア・アートに最適
 人が近づいたり、動きが止まったり、暗くなったりと周囲の環境との間でインタラクティブな表現を行う仕組みやセンサも多く用意されています。

 アートやその他の日常の中での表現の手段として、またコンピュータで自動的に行うと便利なことを、スケッチブックにイメージを描き推敲していくことで、生みの苦しみはありますが、何とかスケッチが完成するように、誰でもLilyPadなどのArduinoのプログラムが描けるようにプログラムを作る仕組みが工夫されています。そのため、プログラムの名称も、プログラムと呼ばず、スケッチと呼んでいます。

スケッチを作り、マイコン・ボードと通信を行う仕組みを用意する
 Arduino IDEと呼ばれる、スケッチを作ったり、マイコン・ボードにスケッチを送信したり、作成したスケッチにエラーがないか確認するための仕組みが用意されています。IDEとは統合開発環境(Integrated Development Environment)のことです。何か難しいことのようですが、コンピュータのプログラム作成は、キーボードからプログラムの原型を入力し、そのプログラムのテストを行い、完成すると完成したプログラムをマイコンボードで実行できるように変換し、変換した結果をマイコン・ボードに書き込むなど多くのことが行われています。これらの仕事を行うそれぞれのプログラムが集約され、Arduino IDEと呼ばれるソフトウェアのもとで作成、テストの区別を意識することなく進められるようになっています。

 皆さんが、スケッチブックに計画をまとめ作品を書き上げるように、Arduino IDEでLilyPad用のスケッチを作ることができます。

Arduino IDEの用意

Arduino IDEのダウンロードおよびインストール
 Arduino IDEは、Arduinoのホームページダウンロード・サイトからArduino IDEをインストールするプログラムarduino-0012-win-zip(もしくはそれより新しいバージョン)をダウンロードします。

 ダウンロードしたZIPファイルを展開(解凍)すると、Arduino IDEを利用できるようになります。以上の詳細な処理の手順を「連載(3)Arduinoで何でも制御 Arduinoを使うための準備(2)」に示してありますので、その手順に従いインストールします。

Windows Vista場合のJAVAのメインテナンス

 Windows VistaのシステムにArduino IDEを導入したとき、エラーが生じます。その対応法を「連載(4)Arduinoで何でも制御 Arduinoを使うための準備(3)」に具体的に示してありますので、説明に従いJAVAの更新、不要な旧バージョンのJAVAのフォルダを削除します。

USBドライバの導入

 PCとLilyPad Arduinoのマイコン・ボードを接続するのには、USBケーブルを使用しています。Windows Vistaの場合は、とくに何もしなくても自動的にドライバが導入されます。

 しかし、Windows XPの場合は、USBのドライバが必要になります。ダウンロードしたArduino IDEのモジュールの中に必要なUSBドライバが用意されています。USBドライバのインストール時にこのドライバの場所を指定します。「連載(5)Arduinoで何でも制御 Arduinoを使うための準備(4)」に具体的な手順を示してありますので、参照して実行してください。
 以上の処理を行うとArduino IDEが利用できるようになります。初めての場合は少し戸惑うかもしれませんが、処理の手順を1画面ずつ示してありますから大丈夫、指示に従い進めれば完了します。もし不明な点があれば、この記事のコメントでお問い合わせください。

 なお、Macの使用例は、この連載では触れませんが、利用できるようになっています。

ハードウェアの準備

 LilyPadを動かすためには最小限のハードウェアとしては、パーソナル・コンピュータと次に示す、USBケーブル、LilyPadマイコン・ボードと簡易USB-シリアル・アダプタが必要です。


Lilypad020010.jpg LilyPadのマイコン・ボードの6ピンのヘッダ・ピンに、簡易USB シリアル・アダプタを挿し込みます。
 そのあと、簡易USBシリアル・アダプタとPCのUSBポートをUSBケーブルで接続します。


Lilypad020020.jpg マイコン・ボードの電源は、PCからUSBケーブル経由で供給されます。

 次回から、LilyPad Arduinoを動かします。

ハードウェアで当面必要なもの

 当面必要なハードウェアは、LilyPad Arduino(6ピンの自動リセット機能あり)、簡易USBシリアル・アダプタ、LilypadフルカラーLED、LilyPad高輝度白色LED、導電性の糸、LilyPad明るさセンサなどを用意してください。
 その後、引き続き押しボタンスイッチ、LilyPad温度センサ、加速度センサ、LilyPadブザー、LilyPadバイブレータも試してみる予定です。

<神崎康宏>


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