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キットも電子工作の入門ツール 連載(1-2)

プログラミング・ロボットKIROBO
電子工作の材料となる素材として、イーケイジャパンのKIROBOというキットを紹介します。12歳以上対象となっているキットで、組み立ては1~2時間で終えることができます。ただし、実際に動作させるためにはメーカのホームページから専用ソフトをダウンロードして、動作を指定するプログラムを作成しなければなりません。そのプログラムをパソコンのサウンド出力からこのKIROBOに転送して初めて動作します。

なかなかハードなキットです。しかし、対象を小学校の高学年から中学以上と想定しているので、説明書も丁寧で、その気になれば誰でも自分の思い通りの動きを実現できそうです。

イーケイジャパンのKIROBO


マイコン付の制御基板が用意されたキット
思いのほか小さな箱の中には、次の写真に示すように、制御基板とPCとのプログラムの転送用コードが入っています。それ以外はギヤ付モータ、車輪、汎用プレートのボディなど、普通のプラモデルとあまり変わらないセットです。

制御基板とPCとのプログラムの転送用コード


制御基板には、PIC16F88という18ピンのマイコンが搭載されています。最初の状態では、テスト・プログラムが搭載されているだけで、実際に走行させるためには、PCからプログラムをオーディオ出力経由でこのPICマイコンのフラッシュROM に書き込む必要があります。
残念なことに、基板はすべて部品が搭載されはんだ付けが終わっていて、はんだ付けを経験することはできません。

制御基板

コネクタ類のソケットも逆差しできないタイプで、ペアになっている2本のケーブル右左を間違えなければ必ず正しく装着できます。ただし、モータのコネクタだけはソケットがなく取扱説明書の指示に従い赤黒のケーブルの区別をしっかり確認する必要があります。

LEDとフォト・トランジスタのセンサ・キット
次に示すのは、ライントレーサなどの黒い線を検出するためのセンサ・ユニットです。この基板のユニットに取り付けるためのプラスティックのブラケットが用意されています。ブラケットの写真は示しませんでしたが、フォト・トランジスタが余計な光を検出しないように、筒型の遮光部も用意されています。スマートできれいに仕上がっていて、キットのありがたさが良くわかります。

電子回路は、少し大きくなりますが、ユニバーサル基板にはんだ付けで何とか自作でき、これが電子工作で面白いところです。しかし、機構部品や、KIROBOセットに添付されているセンサ取り付け用のブラケットなど、自作ではこのようにきれいにできません。このような部品は、キットの物を流用するのが賢い選択とうぬぼれるつもりです。
 
LEDとフォト・トランジスタのセンサ・キット

はんだ付けなしでできてしまう
ニッパで、プラスティックの部品をはずし、カッタでバリをとり、ドライバで取り付けると、次に示すように本体が完成します。

メーカは1時間で完成といっていますが、写真を撮り、夕食が間に入ったので2時間くらいかかって完成しました。

完成

プログラムはIconWorksで作成
このKIROBOを動かすための専用ソフトが、イーケイジャパンのホームページの専用ソフト・ダウンロード・サイトからダウンロードできます。このソフトIconWorksとともに、詳細な取扱説明書、サンプル・プログラムが用意されています。

直進、旋回、センサの検出などの各種の機能が割り振られたアイコンを順番に並べていけば、プログラムが完成します。対象の小学生高学年、中学生でもわかるようにKIROBOの専用ソフトとして、わかりやすく良くできています。

各デバイスの機能、マイコンを知るために
筆者は、電子工作にははんだ付けは不可欠と思っています。また、もう少し電子工作の素材となるマイコンや、センサのデバイスの働きや、その動作の実態を確かめたくなります。ギヤ・ボックスやセンサのブラケットなどは機械加工が必要なので、キットを使いたいと思っています。

しかし、制御基板はユニバーサル基板で新たに設計したくなります。そのために数か月の期間がかかるかもしれませんが、各デバイス、マイコンを本当に理解するための必要な期間で、挑戦しがいのある楽しみだと思っています。そんな仲間がたくさんいると期待しています。



神崎康宏

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