■ソルダーレス ブレッドボード
ブレッドボードとはパン切り(捏ね)台のことですが、当初、パン切り台のような木のボード上に部品を載せ配線し試作基板を作っていたため、試作基板のことをブレッドボードとしているようです。以前は、ICの回路確認のためにかなり大きな試作基板が作られ、回路のテストが行われていました。初期のマイコンの試作基板は畳1、2枚分の大きさにもなったようです。
いまは、ICやトランジスタなどの部品を抜き差しし、ジャンパ線で回路が構成できるブレッドボードは、ソルダーレス ブレッドボード(Breadboard)と呼ばれ、はんだ付けの必要ない試作基板の意です。ここではソルダーレスを省略し単にブレッドボードと呼び、ソルダーレス ブレッドボードを示すこととします。
具体的には次に示すE-CALL ENTERPRISE 社のブレッドボードを例として取り上げます。
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■EIC-301
一番よく使っている小型のブレッドボードで、EIC-301の型番のものです。左側のものが表面で、表面に見える穴に部品の足のリード線を差し込んで使用します。右側は背面の両面接着テープをはがして板バネの連結された接点のセットされている様子を示しています。ここにセットされている板バネの接点を次に示します。
ブレッドボードの表面の差込口から部品のリード線を差し込むと、この板バネがリード線を挟み、連結された板バネに対応する差込口に挿入された部品のリード線との間の導通が確保されます。上下の横にはこの5接点の連結ブロックが四つ連結されています。差し込めるリード線はφ0.4mm~φ0.7mmの単芯のリード線が使えます。
表面から直接内部の接続の状況は見えませんが基本的な接続の方向は決まっています。ここで、しっかり内部の接続の状況を把握しておくと、実際の使用時にはそれほど戸惑うことはありません。
■ブレッドボードの種類
今、一番安価で入手しやすいブレッドボードは秋月電子通商のEIC社製のブレッドボードで、上で示したEIC301は1個150円入手できます。ユニバーサル基板より安価な価格で入手できるので、10枚以上購入して利用しています。
単独の回路のテストはほとんどEIC301で行っていますが、少し複雑な回路では、電源用のラインが上下に2本ずつと強化され、少し大きくなったEIC801を使用します。このEIC301、EIC801を基本単位として、複数のブレッドボードを接続できるように蟻継ぎ(ダブ・テール・ジョイント)のための仕掛けが用意されています。
また、金属のプレートに複数のブロックを貼り付け、電源用のターミナルを用意したブレッドボードが複数用意されています。よく使うEIC301を横並べ電源端子を用意したEIC-333を示します。
ここで、3個使われている小さなブレッドボード単独でも、マイコンなどのテストにも利用できます。エレキジャック創刊号のMission4のPICマイコンでLEDを点滅させる回路をテストするためにEIC301にセットしたものを次に示します。
赤黒のリード線にACアダプタ用のφ2.1mmDCプラグを接続し、安定化された5VのAC-DCアダプタから供給できるようにしてあります。配線はリード線の切れ端、スズ・メッキ線を使用しています。
ブレッドボードの具体的な使い方については、次回から説明します。
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