ガーミン社のGPSナビゲータは、内蔵メモリに記録されている軌跡データのみディスプレイに表示することができます。しかし、マイクロSDカードに記録されている軌跡データは、そのままではパーソナル・ナビゲータのディスプレイには表示できません。
ディスプレイに表示できる内蔵メモリ領域には、最大10000ポイントの軌跡しか保存できません。マイクロSDカードやPCに保存された軌跡データをGPSナビゲータの内蔵メモリの領域に戻す必要があります。
MapSourceでGPSナビゲータに軌跡データを戻す方法
GPSナビゲータに格納された地図には、登山道が記入されていません。そのため、この9月19~21日の北岳登山の軌跡データをGPSナビゲータの内蔵メモリに転送し、登山道として利用できるようにします。
マイクロSDカードのデータは日ごと三つのファイル
マイクロSDカードには、各日ごとのデータとして3日分、三つのファイルが対象となります。MapSourceは処理の対象となるファイルが一つだけで、追加で読み取る機能は見当たらなかったので、次の方法で3日分のファイルを一つにまとめました。
(1) MapSourceを起動し、20070919.gpxを読み込む
図に示すようにトラックをすべて選択してコピーします。この時点で選択されコピーしたトラックのデータは、クリップ・ボードに保存されます。
(2) 次の20070920.gpxのファイルを開く
クリップ・ボードに9月19日の軌跡データを残して、次に9月20日の軌跡データのファイルを開きます。
クリップ・ボードのデータを張り込む前は、白根御池から北岳、北岳山荘までのトラックですので、左下に少し軌跡(トラック)見えるだけです。
クリップ・ボードのデータが張り込まれると、前日の相模湖、芦安から白根御池までのトラックが表示されます。全部のトラックを選択してコピーしてクリップ・ボードに保存します。
(3) 同様にトラックを保存し3日目のデータを開く
次に、翌日の20070921.gpxのファイルを開き、クリップボードの前日までのデータを張り込みます。これにより上記のように3日分のgpxファイルがMapSource上で扱えるような入ります。
ここで、2007/9/19の11:23:01以前のデータは相模湖から広河原までの車で移動した軌跡ですから削除します。同様に2007/09/21の11:36:17以後のデータも広河原からの帰りの車の軌跡ですので削除します。その他、小屋や休憩所内の衛星電波が障害を受けて乱れた軌跡をトラック編集の機能を利用して削除しますと次に示す登山の経過の軌跡となります。これにより、登山道の表示の無いGarmin社の地形図に登山道をGPSmap60CSxなどにも登山道を表示することができます。
この内容を、北岳2007091921.gpxなどとして保存しておけば、いつでもMapSouceで読み込みGPSナビゲータに転送できます。
トラックだけでMapデータは送らない
GPSナビゲータへデータをアップロードする場合は、PCとGPSナビゲータをUSBケーブルで接続して、MapSourceの「転送>デバイスへの送信」の機能でアップロードします。
この際上記のように、転送データが何か表示されます。このとき、マップにチェックがないことを確認してください。
ドロップダウン・リストの中に「トラックの周囲のマップを選択」という機能があります。この機能が選択されるとトラック・データの送信と共に該当するトラックの周囲のマップ・データも送信されます。このマップ・データの送信によって、マイクロSDカード上のマップ・データがすべてクリアされます。そのためシティ・ナビゲータも10m等高線の地形図もクリアされ、その後にトラック・データと共に選択されたマップだけが送信されます。
メモリが少なくそのトラックやルートと共にその都度マップ・データもアップロードしたときは便利な機能でも、今では少し困ることが起きます。PCからGPSナビゲータへ1.8MBの地図データをアップロードするには数時間かかるので、GPSナビゲータのマップが削除されてしまわないように、送信対象にマップが選択されていないことを注意して確認してください。
これにより、登山道の表示のないGarmin社の地形図に、登山道をGPSmapSCx60などにも次のように登山道を表示することができます。 ![]()
新しく登る山の場合は、軌跡データはありません。その場合、GPSナビゲータに表示できる登山道をカシミールを利用して作成する方法を次回説明する予定です。
神崎康宏
