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連載 GPSによるナビゲーション(11)軌跡データの内容は

今回は、ガーミン社のGPSナビゲータから、PCに読み込まれた軌跡データの内容について検討します。GPSは日時と座標、標高を測定し記録します。その内容について、MapSourceに読み込まれた軌跡データから確認してみます。

データは、前回に引き続いて涸沢の登山のデータで確認します。次に示すように、MapSourceに早朝5時頃徳沢ロッジを出発してからの軌跡データを読み込ませました。


gps1100010.jpg

出発時の軌跡データは、ACTIVE LOG050853として記録を開始しています。アクティブ・ログの名称は、そのログの開始時刻から銘銘されています。0508453は出発時刻の5時8分53秒を示しています。

ACTIVE LOG095944が短いのは、このとき電池交換を行ったときのものです。次のACTIVE LOG100125は、電池交換をした場所から涸沢ヒュッテまでの軌跡です。涸沢ヒュッテでは翌日の天候が雨との天気予報を聞いて急遽上高地まで下山することとしました。下山の準備のためヒュッテの中で昼食にラーメンを食べたときに衛星電波が中断して分離したためです。
次の軌跡データは涸沢ヒュッテから上高地まで約4時間半歩き詰めでした。結構しっかりおいしいラーメンでしたが、その後の歩きには少し閉口しました。その代わり、乗鞍温泉で野趣豊かな夕食と濁り湯の温泉につかることができました。また翌日は雨、涸沢は雪で荒天の中を下山せずに済みました。


車のトランクでは軌跡はキレギレになる
ACTIV LOG163938以後は、上高地のタクシ乗り場でタクシのトランクにザックと一緒に入れたため、乗鞍温泉までの軌跡データとなっていますが、途中はトンネルで消失したり、誤差のため道を大きく外したものになっていました。


トラックのプロパティで軌跡のポイントの詳細が分かる
MapSourceのトラック表示欄のACTIVE LOG050853をマウスで選択し、マウスの右ボタンをクリックしトラックのプロパティを選びます。次のトラックの詳細が表示されます。


 


gps1100020.jpg


この表にはトラックの全軌跡ポイントのデータが表示されます。
索引:トラック内順番を示す番号で、GPSmap60SCxからのデータにはありません。
時刻:軌跡データを測定した時刻が、設定されたタイムゾーンの時刻に換算されて表示されま
        す。ここではタイムゾーン東京の日本の現地時間で表示されます。
高度:測定された高度が表示されます。
区間の長さ、区間所要時間、区間速度、区間コースはMapSourceによって軌跡データから計算された値が表示されています。
位置:測定された緯度、経度の位置情報が表示されています。時分の単位で、分の単位は
    少数以下3位まで表示されています。


GPXファイルはEXCELで内容を確認できる
GPXファイルはXML形式のテキスト・ファイルでできています。エクスプローラで表示して、ファイル名をダブルクリックすると次に示すように、EXCELが起動されて内容を確認することができます。MapSourceに表示した物と同じ、軌跡データを表示しています。

gps1100030.jpg

4行目にACTIVE LOG050853のログ名があります。trkseg以下がACTIVE LOG050853の軌跡データの内容で、trkptで緯度経度の位置情報がそれぞれ度の単位で表示されています。分秒に変換するには、少数以下をそれぞれ60倍して変換します(latはLatiude(略Lat.)で緯度を示し、lonはlongitudeの東経、西経を示している)。
次のeleで示されているのは標高のデータで、MapSourceでは少数1位の桁で四捨五入されて表示されています。

時刻はグリニッチ標準時で表示
次の時刻は、日本の現地時間でなく世界標準時が利用され、日本の現地時間と9時間の時差があります。MapSourceや、GPSmap60SCxなどのナビゲータは指定されたタイムゾーンとの時差を調整して表示しています。次回はこれらの軌跡データの編集について説明します。

軌跡データの利用だけなら
軌跡データは山登り中より、戻ってからの解析のほうが、楽しみがありそうです。その場合、高価なGPSナビゲータでなく、安価なGPSデータロガーの利用も考えられます。エレキジャックの工作入門のバナー広告(パソコンGPSショップ)に1万円台から数万円の価格で入手できる物が掲載されています。

自分の歩いた軌跡を確認すると自分の記憶と異なる発見が多くあります。テーマとして検討したいと思っています。

〈神崎康宏〉

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