ディジタル・マルチメータは測定器です。調整=校正を行い、正しい測定値を示すようにしましょう。
基準となる測定器にはHEWLETT PACKARD社のMULTIMETER971A(以後971A)を使用しました。
■調整方法
未調整のまま971Aが直流電圧3.800Vを示す電源に接続したところ、本機は写真のように3.770Vを示しました。
そこで、調整用穴にドライバを差し込んで3.800V(許容範囲:3.799~3.801)を示すように調整します。
調整用ドライバは、電気・磁気的な影響を受けにくいプラスティックなどの材質でできています。もし、身近にない場合は、普通のドライバでもできますが、ドライバを近づけたときと遠ざけたときで値が変化することがあります。
これで正しい値を示すようになり、調整は終了です。
■電源装置がない場合
自宅などで組み立てた場合、可変直流安定化電源装置がない場合もあります。その場合、単3乾電池2本を直列にし、基準となる測定器を使って調整を行います。指定の調整方法ではありませんが、実施しないよりは正しい値に近づけることができます。
■その他の調整
調整ができる装置が身近にある場合は、DCVに引き続き、ACV・DC/ACA・Ω・Fの調整を同様に行ってください。
以上ですべての工程が完了しました。組み立てキットでありながら、本格的な性能をもつ、ディジタル・マルチメータPC20TKが完成しました。自分で組み立てた測定器には愛着が湧くと思います。工作の際にはいつも傍らに置き、末永く可愛がってやってください。
「PC20TK」は教材用として販売されています。個人向けには販売されていません。
なお、エレキジャックNo.5(1/25発売)号のモニタ企画で読者の方に提供されます。p.174の応募要綱をご参照の上、ご応募ください。
