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LTSPICE入門(連載1) はじめに

はじめに
 電子工作にも利用できる、無償で機能制限のない回路シミュレータがリニアテクノロジー社から提供されています。この回路シミュレータの利用法の入門編として初心者の方を対象に、通常電子工作で利用する電子回路のシミュレーションが独力でできるように説明する予定です。

ブレッドボードで実際に試すのは楽しいが
 今まで、テスト回路はブレッドボードに組んで動作を確認してきました。ところが、このテスト回路の確認をパソコン上で簡単に行える方法がありました。ブレッドボードのテストでは、実際のデバイスや抵抗やコンデンサの受動部品など必要な部品を全部集めなければなりません。その他に電源、テスト信号の発生装置などが必要になります。これら信号発生器や電源も電子工作の対象として面白い物です。それらを順番に作っていくのも電子工作の楽しみです。

LTP0100010.jpg

パソコン上で簡単に電子回路のシミュレートができる
 しかし、パソコンで回路図を作図した段階で回路の動作が確認できるソフトウェアがあります。このソフトウェアを利用するとパソコンがブレッドボードの代わりになり、高価な信号発生器を利用するテストもできます。

 研究、開発の現場では、もはや回路シミュレータと呼ばれるソフトウェアが必須のようです。多くの回路シミュレータは高価で、電子工作に費やせるささやかな予算では購入が困難です。無償の評価版もありますが、多くが利用できる機能が制限されています。

リニヤテクノロジー社のフルスペックの回路シミュレータ
 その中で、リニアテクノロジー社はLTSPICE/SwitcherCADIIIという回路シミュレータを機能制限なしで無償でユーザに開放しています。リニアテクノロジー社のホームページから誰でもフルセットをダウンロードできます。無償でダウンロードしていますので、この回路シミュレータをダウンロードしたユーザに対する直接のサポートは、リニアテクノロジー社では行っていません。

 しかし、この回路シミュレータのアップデートは頻繁に行われています。改善は頻繁に行われていますので安心して利用できます。直接のサポートはありませんが、ユーザーズ・ガイド、サンプルのデータも用意されているので、電子工作で利用するなど回路シミュレータにはお金を掛けられないがしっかりした回路シミュレータを利用したい場合、最適な回路シミュレータです。

 

LTP01000150.jpg回路シミュレータLTSPICE/SwitcherCADIII
 リニアテクノロジー社のWebサイトからダウンロードできる回路シミュレータは、LTSPICE/SwitcherCADIIIです。SPICE3シミュレータと回路入力のためのグラフィック・エディタ、シミュレーション結果をグラフ表示するためのビューワで構成されています。

 

LTP0100020.jpg SIPCEはスイッチング電源を効率よくシミュレートするように改善を加えられています。また、スイッチング・レギュレータ、OPアンプ、その他、リニアテクノロジー社のデバイスの多くのモデルが数多く搭載されていてシミュレーションも容易に行えます。
 また、ほかのメーカも、製造しているデバイスのSPICEモデルをWebで公開していますので、それらを組み込み容易にシミュレーションできます。

 次回、システムのインストールを行います。
<神崎康宏>

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