« 地デジが我が家にやって来た! ~その2~ | メイン | 地デジが我が家にやって来た! ~その3~ »

LTSPICE入門(連載7) LTSPICEを使ってみる(4) 電圧源のパルス設定方法

 電圧源はパルス電圧、正弦波、指数関数、時間・電圧のテーブル設定などが用意されています。通常必要となる基本的な信号源をこれで作成できます。


パルス出力
 パルスの出力については、次に示すパルスのパラメータを設定することができます。


 

LTSP070030.jpg

 開始時から、最初のパルスまでの遅延がある場合遅延時間の設定、パルスのオフ時の電圧(Voff)、パルス・オン時の電圧(Von)、パルス幅(Ton)、パルスの周期(Tperiod)などが設定できます。このパルスを設定し、動作を確認するため次のような回路を作りました。


LTSP070010.jpgテスト回路
 パルス電圧源を抵抗に加える回路を設定し、R2、R1で分割した出力がどのようになるか確認します。電圧源の設定のため、V1の電圧源にマウス・ポインタを乗せ、右ボタンをクリックし次の電圧源の設定画面を表示します。


LTSP070020.jpgファンクション(Functions)のパルスをチェック
 ファンクションのパルスをチェックして、パルス設定を表示します。ここでは、パルス・オフ(Vinitial、Voff)の値は0Vとします。パルス・オン時は5Vとして設定します。パルスの立ち上がり、立ち下がりの時間はそれぞれ1μ秒に設定しました。パルスのオンの時間は1s(秒)、パルス周期2s(秒)と設定しました。
 パルスを5サイクルに設定しました。0または設定しないと連続になります。ここで設定した結果は、回路図ウィンドウ上に表示されます。
 PULSE(0 5 1 1u 1u 1 2 5)

シミュレーションのストップ・タイムの設定
 上記のファンクションの設定を終え、次にメニューバーのSimulate>Edit Simulation Commandを選択して、Edit Simulation Commandのダイアログ・ウィンドウでストップ・タイムを11秒に設定しました。これにより、回路図ウィンドウに「.tran 11」が表示されます。

 

LTSP070040.jpg パルスの電圧源の出力にVoutのラベル設定し、R2とR1の分割点にVxのラベルを設定しました。ツール・バーのRUNをクリックしてシミュレーションを実行し、電圧プローブでVout、Vxのラベルをクリックしてそれぞれの出力波形を表示しました。
 Vxの表示が青の表示で見にくかったので、グラフ上のV(vx)の表示をマウスの右ボタンでクリックしExpression Editorのダイアログ・ウィンドウを表示しTrace Colorの欄の青を赤に変更してグラフ上のトレースのカラーを青から赤に変えてあります。
 パルスは、5Vの大きさでオンが1秒、オフが1秒で周期2秒のパルスが出力されていることが確認できました。また、R1、R2で分割されたパルスはパルスがオン時の電圧が2.5Vと抵抗の比率で分割されていることも確認できました。

 

各設定値の機能


Vinitial[V]  :  Voffの名前を持ち、開始時の電圧とあわせて、パルスがオフ時の電圧を設定します。
Von[V]    : パルスがオンのときの電圧を設定します。
Trise[s]    : パルスがoffの状態からVonの電圧になるまでの時間、
          0を設定すると省略時のデフォルト値になります。0に設定したい場合は、
          ゼロとみなせる十分小さい値を設定します。
Tfall[s]    : パルスがVon の状態からoff の電圧になるまでの時間、
          0を設定すると省略時のデフォルト値になります。0に設定したい場合は、
          ゼロとみなせる十分小さい値を設定します。
Ton[s]     : パルスのVonの状態の時間(パルス幅)
Tpeirod[s]  : パルスの周期を示す時間
Ncycles   : 発生するパルスのサイクル数を設定します。

 次回は、正弦波の設定方法についてまとめます。


<神崎康宏>

カテゴリ:

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.eleki-jack.com/mt/mt-tb.cgi/1429

コメントを投稿

(いままで、ここでコメントしたことがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)

カテゴリ

会社案内
情報セキュリティおよび個人情報の取り扱いについて

コメントとトラックバックは、spamを予防するために、編集担当が公開の作業をするまで非公開になっています。
コメントはそれぞれ投稿した人のものです。

Powered by
Movable Type 4.1