シミュレーションの結果について、FFT(Fast Fourier transform)を行うことができます。今回は電圧源(Voltage)で三角波、正弦波などの信号を発生しFFTにより高調派の成分を確認してみます。
三角波の作成
OPアンプなどを利用して三角波発生回路をつくり回路をシミュレートするのが本来ですが、今回は、電圧源のPWLの機能を利用して三角波を作ります。三角波の発生回路は今後別に取り上げます。
電圧源の設定
V oltageをマウスの右ボタンでクリックし、Advancedボタンをクリックし、次のVoltage Sourceの設定画面を表示します。
PWL(t1 v1 t2 v2)の欄をマウスでクリックし電圧源をPWLで設定します。
図に示すように、0ms 0V 0.5ms 5V 1ms 0V 1.5ms 5Vというように、5ms 0Vまで設定します。
1.5ms以上のデータを追加するため「Additional PWL points」のボタンをクリックして、次に示す設定点を追加するウィンドウを表示し、5msまでの組み合わせを追加します。
三角波は、基本周波数と同じ正弦波と基本周波数の奇数倍の高調波で構成されます。
正弦波の場合
1kHz 1Vの正弦波の処理の結果です。1kHZの基本波の成分が大部分を占めています。
基本波と高調波の大小の確認
正弦波の基本波と高調波の大小関係をわかりやすく確認できるように、スケールをリニア表示にしました。スケールをマウスでクリックして設定の変更画面でDecibelのチェックをLinearに変更しました。
リニアのスケールにすると、高調波は0のラインに小さな点が見えるくらいでよくわかりません。変動の大きな信号はデシベル表示のスケールにすると1/100の大きさでもそれらの信号が存在することをしっかり表示でき、便利です。
パルス波について
同様に1kHzのピーク値1Vのパルス波についても確認してみました。
出力波形は、電圧波形も電流波形も重なり同じになっています。FFTの対象は電圧データです。
パルス波、オンとオフ比率を50%と50%にするため立ち上がり、立ち下がりの時間を1nとパルス波形に比べ極めて小さな値に設定しました。
2kHzの場所にもピークがあり、1kHzの基本周波数の倍の偶数倍の高調波確認できます。
神崎康宏
