「センサとデジカメで遊ぶ電子工作入門」が発売されてから1年が過ぎました.1周年を記念して,書籍でとりあげている電子工作の専用基板を作成しましたので紹介します.書籍の中では万能基板を使っていたので,ちょっと難しいなと思われた方もいるかもしれません.今回の専用基板を利用すれば,もっと手軽に工作を楽しめます.これから何回かにわたって,専用基板を使った工作を紹介します.
■LED点滅基板が完成すると
作成した専門基板の中に,LED点滅基板があります.これを完成させると,二つのLEDが交互に点灯します.点滅の間隔は,好きな間隔に調整できます.超高輝度の赤や青のLEDを使うときれいですよ.
LED点滅基板
■部品を集めよう
まずは部品表(表1)に従って部品を集めます*1.部品表では同じ部品を複数利用する場合には,左端の部品番号のところに複数の番号が並んでいて,用意する数が,個数のところに書いてあります.LED1 と LED2 は,部品表にとらわれず,好きな色の LED でかまいません.
今回は、部品を集めるのに共立エレショップの通信販売を利用しました*2.部品は少し多めに購入しておくと間違えたときに安心です.
*1 総合電子パーツ店としては秋葉原だと千石電子,大阪(日本橋)だとシリコンハウス共立,デジット,名古屋(大須)だとタケイ無線などが有名です.また全国のマルツパーツ館でも電子パーツを扱っています.ほかに,共立エレショップや,マルツパーツ館WebShopなどの通信販売でも購入できます.
*2 一部,筆者の部品箱にあったものを利用していますが,基板をのぞく部品は共立エレショップで購入可能です.
購入したLED1とLED2は,見た目では区別がつかなかったので,袋から出してすぐマジックで,それぞれ青と赤の印をつけておくことにしました.IC やセンサなど,買ったときに黒いスポンジ(導電性スポンジ)にささっているものは,基板に取り付けるまではそのままにしておきます.静電気対策です.
抵抗にはカラーコードが,トランジスタやICの表面には型番(省略されていることがあります)が印刷されています.手にとって確認してみてください.
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■基板を組み立てよう
シルク印刷(白い文字や線)があるので,それに合わせて部品を挿し込み,はんだ付けしていきます.
まずは抵抗R1をつけました.足が基板に入るように曲げます.ドライバの軸などに当てて曲げ,根元から力任せに曲げないようにします.
基板の裏で足を軽く広げて,基板を裏返しても部品が落ちないようにします.
はんだ付けのとき基板が動いてやりにくいと思ったら,テープで固定しましょう.写真ではビニール・テープを使っています.
足をはんだ付けします.ゆっくり 1, 2, 3 と数えながら 1 でコテを当て,2 ではんだを流し,3 でコテを離すようにすると,うまくいきます.
はんだ付けできたら,余分な足をニッパで切ってしまいます.切り取った足を飛ばさないように注意しましょう.気づかずに後で踏んだりしたら痛いですよ.残りの抵抗 R2, R3, R4 も,場所を確認してつけていきます.
次はICソケット S1 をつけました.基板の凹のマークと,ソケットのくぼみの方向を合わせます.ICの方向を間違えないための目印です.
積層セラミック・コンデンサC2をつけました.方向はありませんが,表面の文字を読めるようにしておくと,確認ができてよいです.
半固定抵抗 VR1 をつけます.一方向にしか入りません.
トランジスタ Tr1, Tr2 をつけます.足を広げながら押し込みます(本当は足を基板の穴に合わせて曲げてからがよい).押し込み過ぎないようにします.基板上にトランジスタの上から見た形が書かれているのでそれにあわせます.トランジスタの平らな面(文字が印刷されている)が,直線側に来るようにします.
電解コンデンサ C1 をつけます.-の記号がある側を,基板の-の記号側になるようにつけます.
LED1, LED2 をつけます.LED1 は足の長い側を K(カソード) の文字がある側にします(シルクが間違っているため, 本当はアノードが正しい).LED2 は足の長い側を A (アノード) の文字がある側にします.
基板を裏返して電池ボックス(電池スナップ)をつけます.赤と黒の線の位置を写真で確認してください.
ここまでで基板が完成します.
ICをとりつけます.ICの足は,買ったときには広がっています.
そのままではICソケットに入らないので,机に押し付けて足を片側ずつ曲げます.
凹のマークをICソケットにあわせてICを挿します.ICを挿せば基板の完成です.
基板を裏返したときに安定するように,背の低い部品から取り付けていきます.また基板の中央あるいは,一方の端から順に部品をつけるようにすると,前につけた部品があとの部品を邪魔することが少なくなります.
実際にはんだ付けする前に,どの部品をどこに挿すのか,全部の部品について確かめてから始めると間違えてつけてしまう失敗が少ないです.
■実際に動かしてみる
電池を入れる前に,もう一度,間違ったところに部品をつけていないか,部品の向きがあっているか,はんだ付け不良はないか確認してください.大丈夫ですか?大丈夫なら電池を入れます.LEDが点灯すればOKです.VR1 を回して好みの点滅間隔に調整してください.
ゆっくりから,目には両方が点灯しているように見えるまで速くなるように VR1 を回してみました.調整が終われば完成です.回路の動作については書籍「センサとデジカメで遊ぶ電子工作入門」をぜひ読んでみてください.
LED1 が完全に消灯しないことが気になる場合は,電池の本数を減らす(単3電池2本用や3本用の電池ボックスを使う)か,R2 (1kΩ) をもっと抵抗値の高いものに変えてみてください.ビデオでは単3電池2本で動作させています.
