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LTSPICE入門(32)Waveファイルをシミュレーションに利用する(4)

waveファイルを電圧源として読み込む
 LTSPICEはシミュレーション結果の電圧変動などのデータをwaveファイルとして出力することができます。また、LTSPICEで作成したWaveファイルをメディア・プレーヤなどで再生して、前回示したように実際の音として再現できます。
 一方、LTSPICEのシミュレーションの電圧源の信号データとしてwaveファイルを利用することができます。次に示すように電圧源の電圧設定を、 
   wavefile= waveファイル名
で設定します。

LTSP320010.jpg

 ここでは、C:\Windows\Mediaのフォルダにあったwaveファイルを音源にしています。
 この他に、実際の音声を録音したwaveファイルも対象となりますが今回は用意してありません。

カレント・フォルダにmediaフォルダをコピー
 mediaのフォルダを、回路図ファイルLTSO32010.ascが格納されているフォルダにコピーしています。回路図ファイルを呼び出した時点で、カレント・フォルダが回路図の格納されたフォルダとなります。
   wavefile=media¥waveファイル名 
のファイル名を変更するだけで、mediaフォルダの内のwaveファイルを読み込みシミュレーションすることでその波形を確認することができます。

waveファイルのチャネルの指定
 通常の一般的なwaveファイルはモノラルで1チャネル、ステレオで左右の2チャネルとなります。また、LTSPICEでシミュレーション結果を.waveディレクトリで作成し、ほかのLTSPICEのシミュレーションの電圧源として利用する場合は2チャネル以上のチャネルを設定することができます。
 各チャネルに保存されるwaveファイルは、各測定点のシミュレーション結果となります。チャネル数の上限は65535となっていますが、実際はそんなに測定点はありませんので無制限と同じです。
   wavefile=wavefile名 channel=nnn
 最初のチェネル・ナンバは0で、指定がない場合は0チャネルとなります。

サンプル
 次の、位相の異なる二つの入力信号と出力信号の計三つの信号をwaveファイルに出力します。


LTSP320020.jpg 上記のシミュレーション結果を保存したwaveファイルを読み込み、保存されたシミュレーション結果を再現した結果を次に示します。

 

LTSP320030.jpg outの±2V信号が±1Vでクリッピングされています。waveファイルに保存される信号の大きさは±1Vまでで、それ以上はクリッピングされます。これを避けるためには、信号の大きさを±1V以内に収める方法と、信号をコンポーネントBVを使用して縮小する方法があります。
 次回、この縮小する方法を考えます。

<神崎康宏>

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