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ワンセグ感度アップ大作戦! ~その3 ワンセグ受信~

筆者の自宅でのワンセグ受信

 信州宮田村は、西側には3000m級の中央アルプス駒ヶ岳、東には南アルプスを展望し、南北のみに開けた場所です。標高は約750m、山岳地帯と呼ばれています(^_^;)。

 筆者宅は宮田村の中程に位置し、周囲はまあまあ開けています。木造2階建て、主にワンセグを使いたいのは1F居間です。この部屋は南東に窓が設けてあります。

 内蔵アンテナをいっぱいに伸ばし、ワンセグ受信にトライするのですが、アンテナ・マークがかろうじてく立ち、なんとか画面が動く程度の受信状態です。

8_oseg.jpg

 連続視聴していると、ブロック・ノイズが発生し、意味不明の画面が表示されてしまうことがあります。Gigabeatの位置を変える・アンテナの向きを変えるなどの試みで多少は改善されます。

9_oseg.jpg

 同じ場所で視聴を続けていると電波状態が悪化し、受信できなくなることがあります。UHF帯の波長は短いために八畳程度の部屋の中でも、場所により受信状態が変化します。

 最も安定して受信できたのは・・・タンスの上に置いたときです(^_^;)。そんな場所では落ち着いて視聴することができません。

10_oseg.jpg

 居間の自分が座る定位置でごろんと横になりながら、ワンセグを楽しもうと考えていたので、あてが外れてしまいました。

 この状態をなんとか改善しようという試みが、本連載の"ワンセグ感度アップ大作戦"です。

ワンセグの使用周波数帯

 ワンセグは、地上デジタル放送の14セグメントの一つであることは既に説明しました。デジタル放送もアナログ放送と変わることがない"電波"で送信されています。

 電波により送信されている以上、ワンセグの受信感度をアップするにはアンテナを工夫することが早道と考えました。

 地デジの周波数帯域はひとくくりにUHF帯と呼ばれていますが、470MHz~770MHzと非常に広いため、ワンセグの受信周波数を調べます。

筆者の自宅でのワンセグ周波数

 筆者のところで実際に受信できるワンセグは、下表のようになりました。

チャンネル番号:リモコン・チャンネル割り当て番号
物理チャンネル:実際の送信チャンネル
周波数帯域:送信周波数
放送局名:地上波デジタル放送局

チャンネル番号 物理チャンネル 周波数帯域(MHz) 放送局名
621 13 470~476 NHK教育長野
641 14 476~482 テレビ信州
681 15 482~488 NBS長野放送
661 16 488~494 SBC信越放送
611 17 494~500 NHK総合長野
651 18 500~506 ABN長野朝日放送

 470MHz~506MHzを受信していることが確認できました。

波長の計算

 アンテナの原理や計算方法は非常に複雑です。大きな電力で送信する場合、正確に計算をおこなった上で設計しないと、自分の送信電力をアンテナから放出することができず、送信機を破損してしまいます。

 本格的なアンテナは設計製作が大変です。本連載ではワンセグ受信にのみ的を絞り、簡単に設計を進めます。

 アンテナを製作する場合に一番重要なのは波長です。波長は空中を電波が伝搬する場合の波の繰り返し周期と考えてください。

 波長はλ(ラムダ)で表します。

    λ=300/周波数

により計算することができます。

 まず、波長λを計算します。周波数帯域の中心周波数のλを計算します。アンテナはこの受信しようとする波長と同じ長さのアンテナにすると一番効率よく動作します。λ/1=いちぶんのラムダとも呼ばれます。

 波長の1/4の長さでも実用的に使うことができるので、λ/4(よんぶんのラムダ)を計算します。

    λ/4=300/周波数/4

 以上の結果をまとめると下表のようになります。

物理チャンネル 周波数帯域(MHz) 放送局名 波長(cm) 波長1/4(cm)
13 470~476 NHK教育長野 63.4 15.9
14 476~482 テレビ信州 62.6 15.7
15 482~488 NBS長野放送 61.9 15.5
16 488~494 SBC信越放送 61.1 15.3
17 494~500 NHK総合長野 60.3 15.1
18 500~506 ABN長野朝日放送 59.6 15.0

 筆者のところではλ/4が15.0cm~15.9cmです。この計算結果に基づいて、次回はアンテナを製作します。

長野県飯田工業高校 竹内浩一

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