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連載GPSによるナビゲーション(43)秋月のGPSレシーバを組み立てる(10)

GPSからのRAWデータ
 GPSレシーバは、NMEA-0183フォーマットと呼ばれるテキスト・データでデータが送出されています。NMEAはNational Marine Electronics Associationの略で、アメリカの船舶に関する電子機器の協会です。現在、ここで定められたGPSのデータ・フォーマットがデファクト・スタンダードとなっています。

GPSレシーバからシリアル通信で出力
 GPSレシーバからは、シリアル通信(RS-232C)で出力されています。そのために、PCのターミナル・プログラムで確認できます。Windows XPまではハイパーターミナルというターミナル・プログラムが標準で用意されていて、シリアル通信のマイコンなどとデータのやり取りになどに便利に利用していました。

Windows VISTAにはハイパーターミナルが付いていない
 PCにシリアル・ポートのインターフェースがなくなったのに併せて、Windows VISTAにはハイパーターミナルのサポートがなくなり、メニューの中にもハイパーターミナルを探しましたが見つかりませんでした。

 まだ世の中には、シリアル通信でデータの交換を行っている機器が多くあります。Webでターミナルのことを調べてみましたら、いろいろな場所でハイパーターミナルがなくなり困っている話が見つかりました。手をこまねいていてもしょうがないので、利用できるフリーのターミナルを探しました。

Tera Term ダウンロードしてインストール
  「窓の杜」にフリーソフトのTera Termが見つかりました。開発者の許可を得てオープン・ソース化し、現在開発が進められています。Windows VISTA上で今回のGPSレシーバ以外にもPICなどのマイコンとの通信にも利用するので、ダウンロードしてインストールしました。

Tera Termを起動、9600bpsに設定
 Tera Termを起動すると、次に示す通信方式などを選択する画面が表示されます。Serialを選択してOKボタンをクリックすると、GSPレシーバからのデータを受信します。


gps430005.jpg Tera Termのシリアル通信のデフォルトの設定が9600bpsで、ほかの設定値も同じなので、次に示すように順次データを送ってきます。


gps430010.jpgマイコンなどで処理する場合も上記のデータから必要なデータを取り出す
 GPSレシーバから送られてくるデータは、ヘッダの先頭の英字の文字列で構成されるアドレス・フィールドでデータの種類が決まり、カンマのデリミタ(区切り文字)で各フィールドが区分され、データの種類ごとにフォーマットが決まっています。
 GPSレシーバに添付されているGPSVPにも、同じようにRAWデータを受信しLOGファイルとして保存することのできる機能があります。保存されたLOGファイルは、次に示すようにメモ帳で確認することができます。

 

gps430020.jpgNMEAの通信フォーマット


通信手順  無手順。  データは稼動していれば定期的にデータを送ってきます
全2重           送受信を同時に行うことができる。GPSレシーバが送信中でも、
               コマンドがGPSレシーバに送られると、GPSレシーバはコマンドを
               受信し、そのコマンドに応じた処理が行われます。
非同期通信  スタート・ビット 1ビット
         データ長    8ビット
         ストップ・ビット  1ビット
         パリティ     なし
         通信速度  4800bps

 NMEAでは通信速度が4800ですが、このGPSレシーバ通信速度を上げて9600bpsになっています。
 次回は、データのフォーマットを調べます。

<神崎康宏>


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