抵抗、コンデンサの値を測定する
今回使用した、コンデンサ、抵抗の値は、次に示すように、SANWAのディジタル・マルチメータPC5000でそれぞれ測定した値を回路図に記入してあります。
ブレッドボードに回路を設定
次に示すように、ブレッドボード上に回路を組み立てました。電源は、古い携帯電話充電用のスイッチング・レギュレータのACアダプタを使用しました。定格が出力電圧は5.6V、500mAのものです。電圧を測定すると、5.6Vで安定していました。
出力をオシロスコープで確認
ブレッドボード上、OUTで示したトランジスタのコレクタ出力部分の波形を、テクトロニクスのTDS2004Bで測定した結果を次に示します。出力振幅が1.3Vくらいで507Hzくらいの発振周波数の波形が観測されました。
C-R回路による位相の遅れを確認
前回、シミュレーションで位相の遅れ(移相)を確認しましたが、実際の回路での移相の様子を次に示します。出力(OUT)から各C-R回路の出力段のコンデンサの端子部分の波形です。OUTの波形が、C1、C2と順次、移送の遅れが生じて、C3のトランジスタの入力段で反転しているのがわかります。
実際の回路では発振周波数は500Hz強で、2次高調波の1kHzの波形の大きさは基本波に比べて-20dBくらいの値になっています。
今の段階で、今回の発振周波数の差をどのように評価していいのか悩ましいところですが、単純で安定化のための術も施していないにもかかわらず、思いのほかシミュレーション結果が実際の回路と同じで、今後の展開が楽しみになりました。
次回以後
今回までの説明で、LTSPICEの基本的な操作、機能の主なものの説明をしてきました。LTSPICE入門では少しピッチを落とし、フォローとして必要な都度追加説明する予定です。
一方、次回から「LTSPICEで回路の検討」として、電子工作などで利用する身近な電子回路の動作をLTSPICEでシミュレーションし、細部の動作確認を行うと共に、実際の回路をブレッドボードなどで再現することで、シミュレーション結果と比較検討を行います。
