三端子レギュレータICといえば、電子工作では定番の部品です。ここでは、電子工作をする際に参考になる三端子レギュレータICについてメモとしてまとめてみました。実際に使用する場合は、個々のデータシートなど参照してください。
参考となる資料には、トランジスタ技術誌の初心者向け特集や半導体メーカの資料(例:「「東芝半導体 製品カタログ 電源IC」など)があります。
三端子レギュレータICの形状は、名前のとおり三つの端子(足)があります。三端子レギュレータICは出力電圧を一定にする機能から、少ない外付け部品で一定の直流電圧を出力する安定化電源が作れます。
その直流電源には大別して、正電源と負電源があり、グラウンド電位を基準に、それよりもプラス側に高い電圧を出力するものを正電源と呼び、グラウンド電位よりもマイナス側の電圧を出力する電源を負電源と呼んでいます。
定番の三端子レギュレータICは、次の写真に示すように、78で始まるプラス電圧を出力する78XXシリーズと、79で始まるマイナス電圧を出力する79XXシリーズがあります。なお、メーカ・カタログに掲載された500mAの79M05は、入手できませんでした。
これら三端子レギュレータICの購入時に必要な型名は、各メーカごとに指定する文字に続き、この名称を使っています。
78または79に続く英文字は最大出力電流を示し、”M”が0.5A、”L”が0.1A、英文字がないものは1Aです。その後の数字は出力電圧を示します。
つまり「7805」は+5Vのプラス電圧固定、最大電流1Aを示し、「79L05」は-5Vのマイナス電圧固定、最大電流100mAをそれぞれ示します。ただし、メーカによって150mAのモデルもあります。電圧表示に0が1つ多い、78L005は電圧に変更なく、電流のみ最大150mAとなります。
外観が同じようなプラス電圧三端子レギュレータIC、最大電流1Aの78xxや0.5Aの78Mxxは出力電圧に関わらずピン配置が同じです。
この78XXまたは78Mxx三端子レギュレータのピン配置は次の写真のように左から入力、GND、出力の端子順です。真ん中の端子は、放熱用のフィン部分と内部で接続されています。放熱用のフィンは、金属がむき出しになっているものと、プラスチックで覆われている2種類があります。
少し小さめの最大電流100mAの78Lxxおよび150mAの78L0xx三端子レギュレータのピン配置は、ラベル面を上にしてみて、出力電圧に関わらず次の写真のように左から出力、GND、入力の端子順です。
このように、同じプラス電圧でもピン配置は異なりますので注意が必要です。
一方、マイナス電源用の最大電流1Aの79xxシリーズのピン配置は、出力電圧に関わらず次の写真のように左からGND、入力、出力の端子順です。
100mAまたは150mAの79Lxxのピン配置は、1A用と同じです。
なお、三端子レギュレータICには、低ドロップ・タイプと呼ばれる製品がありますが、これらは、別途取り上げます。また、それらはピン配置もメーカ独自になっている場合がありますので、個々の製品ごとに、ピン配置を確認する必要があります。
後田敏
