●はじめに
2011年7月24日をもって、これまで長く続いてきたアナログ放送が終了します。デジタル放送に移行することにより、これまで使用していた周波数帯(VHF)はテレビ放送以外の目的に利用することができ、電波資源を有効利用が図られます。
現在販売されている多くの受信器(テレビ、ビデオ)は、アナログ、デジタルの両方に対応することができますが、これらの受信器のアナログ受信機能は、デジタル放送が視聴できる世帯においては、まったく不要な機能となります(図1)。
図1 現在と2011年以降のテレビ放送の使われる周波数
●アンテナ接続(図2)
まず、今までのアンテナの接続方法を確認します。そして、そのアナログ信号を利用したホーム放送局というシステムをどのようにつなぎ込むかという説明をします。
(1) アナログ
これまでのアナログ放送では、図2(a)のように接続されています。赤線がVHF波で、デジタルでは不要になります。このVHF帯域を、「ホーム放送局」用として利用します。
(2) デジタル+ホーム放送局
まずは、VHFアンテナからのアンテナ線を取り外し、新たに屋内からアンテナ線を接続します。このアンテナ線の屋内側は、「ホーム放送局」に接続します。「ホーム放送局」は、ピン・プラグのビデオ・コードから映像信号をVHF波に変調し、一般の放送局からの電波と同様に各テレビに分配されます(図2(b))。
(3) デジタル+CS+ホーム放送局
124/128°CS放送では、受信機とアンテナを直結して使用します。このアンテナ線では、1100MHz程度を使用していますが、V/UHF放送の周波数帯は空いています。124/128°CS放送を受信している家庭では、混合器(分波器)を2個設置し、わずかなアンテナ工事で「ホーム放送局」用のアンテナ接続ができます(図2(c))。
(4) アナログ+CS+ホーム放送局
共同アンテナなどで、テレビ放送(地上)がVHF、UHFのみで送られている世帯では、、空いている周波数帯を「ホーム放送局」用として使用することができます(図2(d))。
これが我が家の接続方法です。地上デジタル放送開始前から利用しています。
ここでは、CS放送のアンテナ線のUHF帯(29チャネル)を利用して、屋外の混合器に信号を送っています。
図2(a) アナログ
図2(b) デジタル+ホーム放送局
図2(c) デジタル+CS+ホーム放送局
図2(d) アナログ+CS+ホーム放送局
次回は、受信用機器と本製作の要となる「ホーム放送局」と接続の注意点について説明します。
<安田正弘>
