この数年、毎年のようにリチウム電池の回収が行われています。エネルギーの缶詰である電池は取り扱いを誤ると危険なものになります。この電池の取り扱いに注意が行き届かず災害の一歩手間の事例を報告します。
事故一歩手前のヒヤリハット災害のあぶり出しが産業界の事故防止に大いに成果を上げてきました。電子工作の中でも結構しまったと思うことがよくあります。参考にしていただけたら幸いです。
●電池は発熱源
いつの間にか、次に示すように電池ボックスが溶けて変形していました。電池に過電流が流れ電池が加熱し端子の金属の熱伝導率が良いため、金属の温度が上昇し端子のまわりのプラスチックが溶けこのようになってしまいました。
この場合、セットしてあった電池は新しい単三のアルカリ電池2本でした。
同様に、単三の充電式ニッケル水素電池を4本セットした電池ケースの場合を次に示します。
●リード線を付けたままほかの部品と一緒に重ねておいたため
電池に過電流が流れたのは、リード線のショートと考えています。回路の実験を終え次に示すような裸の部分があるリード線を付けたままほかの部品や材料と一緒に重ねておいてありました。
その時、裸の端子がショートし、次の日に気がつくと電池ボックスが変形しているのを見つけることになってしまっています。
電池は、内部抵抗が低くショートさせると大電流が流れ発熱します。電池そのものは安全対策が施されていますので発火や破裂はおきないようになってはいますが、今回のようにボックスが溶けたり、たまたまショートした経路のリード線が細い時など被覆が燃えたりすることがあります。
電池は発火源になるとして、ほかの部品とは別に保管し、裸のままのリード線を保管時ははずすようにしています。
日本製品の品質向上と同じように、安全対策に心がけると、たぶん電子工作の完成度も向上するものと思っています。

コメント (1)
アルカリ電池ならまだしも、ニッケル水素電池やニッケルカドミウム電池等の充電式電池の場合はショートすると電線等が発火する恐れが高く、大変危険です。
まして睡眠中や留守中に気が付かないうちに発火したら大変な事になります。
実験用と言えども(充電式電池を使用する場合は特に)出来ればワニ口クリップではなくコネクタを使用し、ショートしないよう取り扱いにも細心の注意を払いたいもの。
また使用しない時はリード線を外すだけでなく、電池ボックスから電池を抜いておく事が大切かと思います。
なお実験時やむを得ずワニ口クリップを使用する場合は、電線の長さを少し変えておくと、クリップ同士のショートが起こりにくくなると思います。
投稿者: jr7cwk | 2009年1月 4日 00:52
日時: 2009年1月 4日 00:52