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連載(7)LTSPICEで回路の検討 ウィーンブリッジ発振回路(6)

ウィーンブリッジ回路の発振状態の確認
 次に示す前回のシミュレーション結果を元に、増幅率の設定について3より大きな値の場合、3の場合、3より小さい場合の結果を抜き出し確認します。

LTSP2070010.jpg


増幅率が3より大きい場合
 グラフ表示画面を選択し、メニュー・バーのPlot Setting>Select Stepsまたは、グラフ画面をマウスの右ボタンでクリックして表示されるドロップダウン・リストのSelect Stepsから、シミュレーションのステップを選択します。ここでは、
       XR=9900
       XR=9950
 次に示すように、徐々に振幅が増大しています。

 

LTSP2070020.jpg 9900のグラフは、25msくらいから波形が飽和してひずんでいます。

増幅率がちょうど3倍の場合
 XR=10k(10000)の場合を選択したときのグラフです。縦軸のスケールが±1.5Vと表示されています。そして出力は、この範囲で一定しています。


LTSP2070030.jpg 念のため、時間を延ばしてみました。300msのシミュレーション時間にすると少しずつ振幅が増大していました。30sくらいにすると、±6Vの範囲の正弦波になっています。300sまでシミュレーションした結果を次に示します。

 

LTSP2070050.jpg 正確に増幅率が3の場合は±6Vの振幅で安定した結果になりました。この場合は電源電圧が±15Vでしたが、電源電圧を±5Vにした場合を次に示します。

 

LTSP2070060.jpg 前回と同様に25秒くらいで±4Vの正弦波の安定した出力になります。上記の図は安定した正弦波の出力を、時間軸を拡大して表示しました。

増幅率が3より小さい場合
 次に増幅率を3より小さくした場合の状況を示します。


LTSP2070070.jpg 最初は、±1.3Vくらいの正弦波が現れますが、すぐに減衰して出力0になります。増幅率が3以下の場合はフィルタ回路での信号の減衰を増幅器で補えず信号の出力を維持できなくなります。

 次回は、LM358を使用して増幅率が3の実際の発振回路を作ってみます。その際、シングル電源で動作するように+入力に接続するR4を2倍の値の抵抗二つにしてプラスの電源とGNDにそれぞれ接続し、+入力端子を電源電圧の1/2に保ちます。どんな問題が隠れているか確認します。

<神崎康宏>

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