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連載(36)LTspiceで回路の検討 コイル、スイッチング電源について(15)

リニアテクノロジー スイッチド・キャパシタ電圧反転IC(3)
 今回は、シャットダウン端子の制御をスイッチで行います。そのためのデバイス、sw(Voltage controlled switch)がLTspiceに用意されています。次に示すように、スイッチのオン/オフを外部の電圧源によって制御することができます。

LTSP20360010.jpg

 このデバイスは動作条件を .modelディレクティブで指定する必要があります。今回は次のように指定しました。SW1はデバイス名で回路図のデバイス名を記入して、ディレクティブの該当するswを指定します。SW()でスイッチの仕様を指定します。

.model sw1 SW(Ron=0.01 Roff=10MEG VT=1)
  Ron スイッチがオンのときの抵抗値
  Roff スイッチがオフのときの抵抗値 十分大きな値を設定します。
  VT  制御電圧のスレシュホールド値 VTを1Vに設定しています。
 この場合、制御電圧が1V以上ではスイッチがオン、1V以下でスイッチがオフになります。シャットダウンをSWで制御した例を次に示します。

LTSP20360020.jpg SW1の制御電圧V2-outとシャットダウン端子電圧のシミュレーション結果を次に示します。シャットダウン時にはR1に電流が流れないようにシャットダウン端子についてはプルダウンとしてあります。


LTSP20360030.jpgシャットダウン端子、出力電圧、出力電流
 シャットダウン端子、出力電圧、出力電流のシミュレーション結果を次に示します。

LTSP20360040.jpg 結果は、当然前回示した結果と同じ結果が得られています。低消費電力の回路を考えるときはプルダウン、プルアップ抵抗に流れる電流も問題になります。
 今回の回路ではR1をプルダウンにしているので、シャットダウン時の消費電流は、次に示すシミュレーション結果に示すように15μAとなっています。電流のグラフのスケールを拡大してあります。


LTSP20360050.jpg R1をプルアップした回路でも待機時の消費電流を確認しました。前半がシャットダウン時で消費電流は165μAとなっています。

LTSP20360060.jpg 電圧制御スイッチを利用すると、このような確認もできます。
<神崎康宏>

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