■玄箱PROとは 玄箱PROは、Linux を搭載した小型のコンピュータです。CPU は、ARM9 ベースの組み込み向けプロセッサです。購入した時点では HDD を内蔵していませんが Serial-ATA の HDD を内蔵することができます。内部にS-ATA のコネクタが二つ(内蔵できる HDD は1台)、シリアル・ポート(3.3V レベル), I2Cポート、GPIOポート、PCI-Express スロット, 背面には USB 2.0 コネクタが二つとイーサネット・コネクタがあります。

■シリアルコンソールを利用するための準備をする 玄箱PRO が正しく動作しているときには、ネットワークからログインをすることができます。しかし、カーネルの書き換えやネットワーク設定が間違っている場合などは、ログインできなくなってしまいます。そこで、シリアル・コンソールを利用するための準備をします。
■レベル・コンバータを自作する SCON-KIT/PRO を利用してもかまいませんが、3.3V の EIA-232 用レベルコンバータを利用することで、自作することができます。回路図と完成写真を示します。ICが一つとコンデンサだけの簡単な回路です。

■PC に TeraTerm をインストールする シリアル・コンソールを利用するためと、ネットワークでログインするために
TeraTerm (UTF-8対応TeraTerm Pro)を使うことにします。
TeraTerm は、シリアルと telnet プロトコルをサポートするターミナル・エミュレータでしたが、現在は SSH2 をサポートするよう拡張されています。ターミナル・エミュレータというのは、シリアル・ターミナル(シリアル端末)とよばれたディスプレイとキーボードを備えた専用の機器のサポートしていた表示コマンド(エスケープ・シーケンス)をエミュレートするPC上のソフトウェアです。エスケープ・シーケンスというのは、画面の消去や、カーソルの移動、文字の色付け、反転、点滅などを指示するものです。
■シリアル・コンソールをつなぐ SCON-KIT/PRO, 自作回路でレベル・コンバータが用意できたら、玄箱PROにつなぎます。TerTerm を起動し、シリアル・ポートを選択します。シリアル・ポートの番号がわからないときは、マイコンピュータ(デスクトップかスタートメニューから)を右クリックしてプロパティを出し、ハードウェア→デバイスマネージャで、ポートの欄で認識されているポート番号を調べます。
TeraTerm を起動後、Setup → Serial Port を選び、Baud rate を 115200bps 、Data を 8bit, Parity を none, Stop を 1bit, Flow control を none にします。Transmit Delay の二つの指定欄は0のままにしておきます。これで玄箱Pro 起動時のメッセージが見れるようになります。もちろん、ログインすることもできます。

このシリアルコンソール回路は簡単だけどよくできています。KURO-BOXだけでなくFONのルータにも使用できるので、ぜひキットOR完成品として販売してほしいです。
レベルコンバータとしては工夫のない一般的な回路ですが、意外と市販されていないのでしょうか。最近は玄人志向純正のように USB シリアルタイプが多いのかもしれませんね。