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■秋月グラフィック液晶に対応する
  lcdproc を、配布パッケージに含まれない液晶などに対応するにはドライバを用意する必要があります。ここでは、秋月のグラフィック液晶キットと、玄人志向の KURO-RS (リモコンの入力として) に対応させてみました。同時に日本語表示(漢字コードは EUC)に対応させてみました。

lcdproc 日時(日本語)

■漢字フォントについて
  漢字フォントについては、門間なむさん美咲フォントを利用することを前提にプログラムを書いています。フォントの大きさが、8×8 (実質の大きさは 7×7) と小さいことが特徴です。

■インストールする
 Debian パッケージlcdproc_0.5.2_arm.deb.tar.gzと、美咲フォント mskbdb10.tar.gz をダウンロードします。パッケージは、
tar xvf lcdproc_0.5.2_arm.deb.tar dpkg -i lcdproc_0.5.2_arm.deb
でインストールします。フォントは、アーカイブを展開し、/usr/lib/lcdproc/ へコピーします。
mkdir misaki tar xzvf ../mskdb10.tar.gz cp misaki.bdf /usr/lib/lcdproc/
 アンインストールは、
dpkg -r lcdproc rm -rf /usr/lib/lcdproc
です。

■使ってみる
  秋月の液晶を USB シリアルでつなぎます。USB シリアルのデバイス・ファイルは、/etc/lcdproc/LCDd.conf 内の、[sed1520] のセクションの Device=の行で指定します。配布パッケージでは/dev/ttyUSB0 としていますので、適宜書き換えてください。
## Seiko Epson 1520 driver ## 
[sed1520]  

# Port where the LPT is. Usual values are 0x278, 0x378 and 0x3BC 
Port=0x378  

Device=/dev/ttyUSB0 
# Type [default: Parallel] 
Type=Akizuki 
Backlight=yes 
FontPath=/usr/lib/lcdproc/misaki.bdf
 前回と同じようにターミナルを二つ用意してください。一つのターミナルで、root になり、以下を実行します。
LCDd -d curses -d sed1520 -f
 Timeout が表示される場合には、もう一度実行してみてください。
LCDd -d sed1520
とすると、バックグラウンドで実行されます。ずっと実行しておくにはよいのですが、後述する KURO-RS によるリモコンなどがないと、直接の操作はできなくなります。  もう一つのターミナルで以下を実行します(locale を設定してあるものとします、またターミナルの表示する漢字コードをできれば EUC にしておくとよいでしょう)。
(export LC_ALL=ja_JP.EUC-JP ; lcdproc)
ターミナルと、液晶の両方に表示が現れるはずです。

■lcdproc のキー操作
  この状態で lcdproc では、以下の六つのキーを受け付けます。主な操作は以下のようになっています。
右矢印       右移動 (ページの切り替え) 
左矢印       左移動 (ページの切り替え) 
上矢印       上移動 
下矢印       下移動 
ESCキー       メニュー表示 
                 一段上のメニューへの移動 
ENTERキー    ページ切り替えの HOLD/ROTATE 切り替え 
                 一段下のメニューへの移動 
                 ハイライトされている項目の選択、トグル

lcdproc CPUINFOlcdproc 日時(日本語)lcdproc MEM-SWAP

 

lcdproc networklcdproc serverlcdproc small clock

左右キーで表示ページが変わる、lcdproc 起動時は自動で順に切り替わっていく、ENTERキーで表示ページのhold と自動切換が変えられる

lcdproc menu1lcdproc menu2lcdproc Big Clock

ESC キーでメニュー表示、上下キーで移動し、ENTER で選択する, BigClockにチェック・マークを入れると大きな時計が表示されるようになる

■KURO-RS のサポート
  KURO-RS を使って、赤外線リモコンでコントロールすることもできます。詳細は省きますが、lcdproc のソース・ファイル内の、 server/drivers/kurors.c を以前に紹介した rs_alsa.c と同様に使用するリモコンにあわせて書き換え、コンパイルし、インストールします。
struct rsaction_ rsa[] = { 
  /* SANSUI RS-F2 */ 
  /* number buttons */ 
  {"01011101101000101000001001111101", "Enter"}, /* 1 */ 
  {"01011101101000100100001010111101", "Escape"}, /* 2 */ 
  {"01011101101000101100001000111101", "Up"}, /* 3 */ 
  {"01011101101000100010001011011101", "Down"}, /* 4 */ 
  /* CD player part */ 
  {"01011101101000100001100011100111", "E"}, /* next track */ 
  {"01011101101000101001100001100111", "F"}, /* prev track */ 
  {"01011101101000101110101000010101", "Left"}, /* prev */ 
  {"01011101101000100001101011100101", "Right"}, /* next */ 
  {"01011101101000100101100010100111", "I"}, /* stop */ 
  {"01011101101000101101100000100111", "J"}, /* play */ 
};
 実行は、ターミナルからの操作、液晶表示、KURO-RS を利用する場合は、
LCDd -d curses -d sed1520 -d kurors -f
 バックグラウンドで実行する場合は、
LCDd -d sed1520 -d kurors
です。

■コンパイルの仕方
  まずコンパイルに必要なパッケージをインストールします。
apt-get install automake1.9 xmlto libusb-dev libxosd-dev apt-get build-dep lcdproc
 コンパイル用のディレクトリを用意し、ダウンロードした lcdproc-0.5.2.tar.gz を展開します。
mkdir work-lcdproc cd work-lcdproc tar xzvf lcdproc-0.5.2.tar.gz
 パッチlcdproc-0.5.2.diff.txtを当てます。
cd lcdproc-0.5.2 patch -p1 < lcdproc-0.5.2.diff.txt
 コンパイルの準備をします。
cp -a scripts/debian .
 Debian パッケージを作成します。
dpkg-buildpackage -rfakeroot -sd
 しばらくすると、work-lcdproc に、lcdproc_0.5.2_arm.deb ができあがります。インストールするなら、次のようにします。
cd .. dpkg -i lcdproc_0.5.2_arm.deb

<光永 法明>


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