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■二つの開発の方法
 プログラムを実行するマシン(ターゲット)で開発することをセルフ開発と呼び、開発環境はセルフ開発環境と呼びます。開発用のマシンをターゲットのマシンとは別に用意する場合(とくにアーキテクチャが違うマシンの場合)には、クロス開発と呼び、開発環境をクロス開発環境と呼びます。それぞれで使用するコンパイラは、セルフ・コンパイラ、クロス・コンパイラと呼びます。

■メリットとデメリット
 セルフ開発環境のメリットは、なんといってもコンパイルが終わったら、すぐに実行ができることです。またターゲットと開発マシンで同じ名前のヘッダがある場合などに混乱することもありません。クロス開発環境のメリットは、ターゲットが非力なときにも、開発には十分な能力のあるマシンを使うことができることです。

■玄箱PROの開発環境としては?
 玄箱PROの開発環境としては、 Debian が基本的にはセルフ開発環境なので、セルフ開発環境は apt-get だけで構築できるので便利です。そのかわり、最近のPCと比較すると非力な CPU のため、コンパイルに時間がかかリます。

 PC上の Windows や、Debian にクロス開発環境を構築すると、最新の CPU や十分なメモリを利用することで、コンパイル時間を短くすることができます。とくにカーネル再構築などのときには時間の大幅な短縮になります。一方で、コ ンパイル済みのライブラリを利用するときには、玄箱PRO上とクロス開発環境で同じライブラリとヘッダを用意する必要があり、整合性を保つ手間がかかりま す。上記のようなメリット/デメリットから、ここではセルフ開発環境を利用しています。

<光永 法明>

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