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■CUI インターフェース
 CUI (Character User Interfae または Command-line User Interface) というのは文字ベースの、ユーザ・インターフェースです。最近は Mac, Windows の普及で、見慣れていない人も増えているかと思います。文字ベースといっても、ウィンドウやダイアログが出てくるようなソフトウェアもあります。

■ブート
 起動時にはコンソール(玄箱PROの場合にはシリアル・コンソール)にカーネルのブート・メッセージが表示されます。どのようなハードウェアがあるか、デバイス・ドライバがチェックし、認識した結果などが表示されます。メモリの量やデバイスが認識されたかなどは、ここをチェックするといいです。玄箱PROの場合には、カーネルのブート・メッセージの前に u-boot のプロンプトが表示されます。

■ログイン
 ログインで、戸惑うことは少ないと思います。ユーザ名を入れ Enter を押し、パスワードを入れて、Enter を押します。大文字小文字には注意しましょう。ログインすると、すぐに表示されるメッセージは、/etc/motd に書かれています。ネットワークからでも、シリアル・コンソールからでも、ログインすれば、あとの操作は同じです。

■シェル
 ログインすると、ログイン・シェル*1)と呼ばれるプログラムが起動され、ユーザの入力を待ちます。シェルは、ユーザの入力を待っていることを示す表示をします。これをプロンプトと呼びます。Debain で bash がログインシェルの一般ユーザの場合のデフォルトのプロンプトは、

kurobox@kurobox:~$

つまり、

<ユーザ名>@<ホスト名>:<カレント・ディレクトリ>$

です。同じく Debian の root のデフォルトのプロンプトは、

kurobox:/home/kurobox#

つまり、

<ホスト名>:<カレント・ディレクトリ>#

です。プロンプトの設定は、各ユーザで変更することができます。プロンプトを見ることで、実行するコマンドが実行中かどうか、カレント・ディレクトリは、どこかなど、すぐに欲しい情報が一目でわかるメリットがあります。また、$ (あるいは %)と # で、一般ユーザと root の区別をつける工夫も、伝統的にされています。

*1)
 シェル (shell) とは、コンピュータを貝殻のようにシステムを包んで、ユーザとの対話を受け持つから名づけられたといわれています。Debian のデフォルトのログイン・シェルは bash です。ほかに、tcsh, sh, zsh などがあります。

■入力と表記
 入力するコマンドを表記する場合と、実行中の様子を示す場合を、とくに明記せずに書かれることがよくあります。慣れるまで戸惑うかもしれませんが、実行中の様子はコマンドの前にプロンプトらしい表記があることで見分けてください。

■コマンド入力
 シェルの基本は、プロンプトが表示されシェルが入力を受け付けているときに*2)、コマンドと、引数(オプション)を入力します。コマンドや引数の区別は、半角スペースで行うので、ファイル名に空白が含まれるときなどは "file name with space" というように " (ダブル・クォーテーション) や ' (シングル・クォーテーション)でくくります。

*2)
 もし、プロンプトが表示されているのに入力を受け付けないときは、Ctrl + q を押してみてください。これで直るようだったら、気づかずに Ctrl + s (一時停止) を押していたと思われます。

■入力で楽をする
 bash には補完機能といって、コマンドやファイル名の入力を補助する機能があります。たとえば、gr まで入力した後、TAB キーを入力すると次のように候補が表示されます。

kurobox@kurobox:~$ gr
grep    groff   grog    grops   grotty  groups
kurobox@kurobox:~$ gr

 また候補が一つだと、最後まで入力されます。ヒストリ機能といって、以前に入力したコマンドをシェルが覚えていて、あとから呼び出すことができます。矢印キー(または Ctrl+P と Ctrl+N)で呼び出すこともできますが、Ctrl+r を入力後、以前に入力した文字列の一部を入力し呼び出すこともできます。


kurobox@kurobox:~$
(reverse-i-search)`les': less /etc/bash.bashrc

Ctrl+r の後、les を入力したところ

kurobox@kurobox:~$
(reverse-i-search)`ba': less /etc/bash.bashrc

Ctrl+r の後、ba を入力したところ

 ほかにも便利な機能がいろいろあるので、興味があれば bash について調べてみてください。また UNIX 入門には「たのしい UNIX」(坂本文著、アスキー), 「新The UNIX Super Text 上/下」(山口和紀, 古瀬一隆著, 技術評論社) などが参考になると思います。

<光永 法明>

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