■USBオーディオをキットで作る 玄箱Pro につなぐ USB audio として、若松通商の USB オーディオインタフェースキット WUAIF01 キットを組み立ててみました
*1。このキットは Texas Instruments の USB audio IC PCM2706 を使ったキットです。

組み立て前のキット
*1
若松通商
http://www.wakamatsu-net.com/キットの紹介ページ
http://www.wakamatsu-net.com/cgibin/biz/pageshousai.cgi?code=49090022&CATE=4909コムサテライトなどでも扱っている
http://www.comsate.co.jp/supercom/
■組み立てる キット以外に表の部品と工具を用意しました。もちろんケースはほかのものでもかまいません。キットを購入したら、組み立てを始める前に部品を並べて、部品がそろっていることを確認します。多めに入っている部品や、抵抗のカラーコードが見にくい(その場合はテスタで値を確認する)場合があるので、並べておくとあとで製作が楽になります。
説明書にあるように背が低い部品(抵抗)から順にはんだ付けしていきます。抵抗の次は、ICソケット(またはIC)、積層セラミック・コンデンサ、フィルム・コンデンサ、電解コンデンサ、コネクタと水晶発振器の順につけてみました。最後にICソケットに、OPアンプを差し込んで基板は完成です。基板が完成したら出力基板をつくり、ライン出力を接続しました。光出力やヘッドホン出力を使う場合には、そちらも接続しておきます。
部品名 個数
プラスチック・ケース(テイシン TB-32, 大きさ W60mm×D100mm×H30mm) 1
M3 丸小ねじ (10mm)、タッピング・ビスのほうがよい 1
丸ピンICソケット (8ピン用) 1
シールド線(10cm ぐらい, 赤と黒のビニール線でもよい) -
クッションつき両面テープ(適量) 1
キット以外に用意した部品
はんだゴテ(20W から 30W)
はんだ
(コテ台、半田吸い取り器があるとよい)
ニッパ
やすり(平と丸、100円ショップで3本セットで購入)
使用した工具

キットの部品をきれいに並べる

背の低い部品から順にはんだ付けしていく。
■音を聞いてみる 組みあがったら、出力には何もつながずに USB 端子に玄箱 Pro か、パソコンをつないでみます。正常に認識され、異常に発熱する部品がないことを確認します。玄箱につないだときには、正常に認識されれば /proc/asound/card0 が現れます(二つ目のオーディオ・インターフェースのときは card1)。ls などで確認してみます。
kurobox:/proc/asound# ls -l /proc/asound/card0/
total 0
-r--r--r-- 1 root root 0 Jun 18 12:43 id
-rw-r--r-- 1 root root 0 Jun 18 12:43 oss_mixer
dr-xr-xr-x 3 root root 0 Jun 18 12:43 pcm0p
-r--r--r-- 1 root root 0 Jun 18 12:43 stream0
-r--r--r-- 1 root root 0 Jun 18 12:43 usbbus
-r--r--r-- 1 root root 0 Jun 18 12:43 usbid
kurobox:/proc/asound#
確認できたら、出力にアンプなどを接続して音楽を聴いてみます。最初はボリュームを絞っておいたほうがいいでしょう(玄箱Pro なら alsamixer で合わせてください)。
■ケースに入れよう 正常に動作するようになったらケースに入れましょう。今回はテイシンの TB-32 を使ってみました。メインの基板と出力基板が干渉したので、もう少し大きいケースでもよいかもしれません。
加工は上下ケースにスリットを入れるようヤスリで加工することにしてみました。厳密な図面は引かずに現物に合わせて削っていっていきました。使ったのは100円ショップで購入した3本セットのやすりのうち、平やすりと丸やすりの2本です。

完成した様子。基板は図のようにメイン基板の上にコネクタ基板を置く。メイン基板の固定は両面テープ、コネクタ基板はねじで止める。完成したときの穴は写真のようにした。

仮に配置してみて削る位置に印をつける。

ケース加工に使用した工具。平やすりと丸やすり。

ケース加工の様子。部品にあわせて、やすりで削っていく。底ケースに使用しない、基板取り付け用のでっぱりがあるので、ニッパなどでとってしまうと、コネクタ基板との干渉が解消されるかもしれない。
■改造について ケース加工中の写真は一部改造した後の写真です。C1, C9 を回路図にあるのと同容量のオーディオ用 OS コンに、C4, C10 を同容量のオーディオ用コンデンサに変えてみました。音質の変化は、正確な比較ができるような聞き方をしなかったのですが、少し変わったような感じです。基板のスルーホールの穴が狭いので、出力の電解コンデンサなどをオーディオ用に変更するのは若干面倒です。交換するなら最初から変更したほうが簡単です。
また水晶発振器の向きを間違うと壊れてしまいます。同じ発振器が手に入らない場合には、X1 に12MHz の水晶(クリスタル)、R3 に炭素皮膜抵抗 1MΩ, C2, C3 に 15pF のセラミック・コンデンサを取り付ければ動作します。
<光永 法明>
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