■VFD (蛍光表示菅) とは 蛍光表示菅は、家電やカー・ステレオなどに使われている表示デバイスです。LEDのように自ら発光するので、暗くてもバックライトは不要で、明るく見やすい特徴があります。そこでノリタケ伊勢電子
*1)の VFD 評価キット SCK140X32F-7000-A (140ドット×32ドットのマトリクス・タイプVFD、20文字×4行)を使ってみることにしました。

VFD 評価キット SCK140X32F-7000-A の中身
*1 ノリタケ伊勢電子
http://www.noritake-itron.jp/VFD モジュールの詳細
http://www.noritake-itron.jp/products/module/gu7000/140x32.htm
■評価キットを組み立てる 評価キットには、写真のように、VFD モジュール、ACアダプタ、電源、シリアル・ケーブル、取り付けスタンドとネジ、CD-ROM が含まれています。別途用意する必要があるのはシリアル・ケーブル(USBシリアル)のみです。内容を確認して、スタンドに取り付けて動作を確認します。写真は Windows 用に付属のエクセルのマクロで表示をしたところです。

SCK140X32F-7000-A に付属のプログラムで表示したところ
■カウントダウン・タイマを作ってみる VFDの表示を生かした大きな数字でカウントダウンするタイマを作ってみることにしました。表示する文字は紙に手書きしたものをスキャナで読み取り、横22ドット、縦32ドットの大きさのモノクロ・ビットマップに編集しました。ビットマップ・ファイルから、C のソース(配列)へ変換するプログラムを用意し、配列の内容を表示することで文字を表示します。

紙に手書きした文字と VFD に表示された文字

用意した0 から9 のフォント
■VFD のコマンド VFD との通信条件は、デフォルトでは 38400bps, 8ビット、RTS/CTS でフロー制御です。PC から VFD へ送ったコマンドに対して、VFD からコマンドの実行結果は返されません。利用する VFD のコマンドは、表示位置の指定、グラフィックの表示、画面点滅、画面消去コマンドです。表示位置の指定(カーソルセット)コマンドは、
0x1f, 0x24, x, 0, y, 0
となっています。x は横の位置をドット単位(0から139)で、y は縦の位置を行単位(0から3, 1行は8ドット)で指定します。左上が (0, 0), 右下が (139, 3) です。グラフィックの表示(リアルタイム・ビット・イメージ表示)コマンドは、
0x1f, 0x28, 0x66, 0x11, w, 0, h, 0, 1, data
です。w は表示幅(ドット単位)、h は高さ(行単位)で指定します。data は表示データです。表示データは1ドット×1行(8ドット)分が1バイトです。上が上位ビット、下が下位ビットです。画面点滅コマンドは、
0x1f, 0x28, 0x61, 0x11, p, t1, t2, c
です。p は 0 から2で、0:通常表示、1:通常と消灯の繰り返し、2:通常と反転表示の繰り返しを指定します。t1 は通常表示の時間を 1 から 255 (約 14[ms] 単位)で指定します。t2 は消灯または反転の時間を 1 から 255 (約 14[ms] 単位)で指定します。c は繰り返し数で、0から255 で指定します。0のときは無限に繰り返します。画面の消去は、
0x0c
を送ります。
■プログラム ビットマップから配列に変換するプログラムは、readbmp.c です。横 22 × 縦 32 ドット、モノクロ(2値)の BMP ファイルを読み込みます。これの出力を numbers.c として保存し、メインのプログラムとリンクします。
メイン・プログラムは timer.c です。内部に VFD に表示するイメージを生成し、1画面生成するたびに VFD に 0 から 3 まで1行ずつ表示データを送ります。指定した時間が経過すると、画面を点滅し、miconapl を呼び出して玄箱PROから音を出します。最後に画面を消去して終了です。
プログラムは、
vfdtimer.tar.gzをダウンロードしてください。ダウンロードしたら、適当なディレクトリで展開し、make します。
tar xzvf vfdtimer.tar.gz
cd vfdtimer
make
miconapl を呼び出すので root で実行します。
./timer <カウントダウン秒数>
です。

作成したカウントダウン・タイマの表示
<光永 法明>
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