■最新カーネルを試してみる 最新の Linux カーネル 2.6.25 が、まもなくリリースされます。現在リリース直前のバージョン (release candidate) が公開されています。2.6.25 からは、玄箱PROもサポートされるということだったので、早速試してみました。試したものは 2.6.25-rc1-git4 です(すでに rc2 が公開されています)。
■カーネルをコンパイルする まず
http://www.kernel.org/ から 2.6.25-rc1 のソースと、2.6.25-rc1-git4 のパッチをダウンロードし、パッチを当てました。次に、
Buffalo @ NAS-Central の
Buffalo ARM9 Kernel Port を参考にカーネルをコンパイルします。玄箱PRO のフラッシュ・メモリに書き込まれている u-boot では、パッチを当てないと起動できないので、
Buffalo ARM9 Kernel Port の
force-mach-type.patch を当てます。
また、玄箱PROに付属のカーネルのコンパイルに必要なパッケージに加え devio が必要だったので apt-get でインストールしました。
apt-get install devio
カーネルのコンフィグ・ファイルは、arch/arm/configs/orion_defconfig をベースにしました。最終的には、
configのようにしました。デフォルトは EABI でしたが、OABI に変更しました。
コンパイルに当たって、必要なパッチを
patch-2.6.25-rc1-git4.tar.gz にまとめました(force-mach-type.patch を含みます)。sata_mv.c.diff (
http://git.kernel.org/?p=linux/kernel/git/nico/orion.git より)を当てないと、起動時に S-ATA ドライバのところで panic します。ftdi_sio.c.diff は KURO-RS 用のパッチ、usb-serial.c.diff は、FT245RL を ftdi_sio ドライバに認識させないためのパッチです。必要に応じて当ててください。
■試してみる
uImage とカーネル・モジュールを /dev/sda1 にコピー(インストール)したら、シリアル・コンソールで、以下を入力して起動します。
setenv kernel uImage
setenv bootargs console=ttyS0,115200 mem=128M root=/dev/sda2 rw panic=5 BOOTVER=1.09
boot
mem=128M が必要なことに注意してください。ないと起動しません。
短時間試してみたところ、気になる問題はなく USB audio での音とびは感じられませんでした。また、USB serial を抜き差したときの USB audio の音とびもなくなっています。
一方、玄人志向の MICON ドライバが組み込まれていないので、電源ボタンでシャットダウンしたり、poweroff コマンドで電源まで切れるということには対応しません。シャットダウン後に電源ボタン長押しが必要です。
■コンパイル済みバイナリ コンパイル済みのバイナリを公開します。
まだ relase candidate です。筆者が短時間試したところでは問題はありませんが、何か大きな不具合があるかもしれません。自己責任で試してください。
<光永 法明>
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