その昔、FreeBSD 4.7R の頃ですがパスワード・ファイルには、"xten" というのがありました。その /etc/passwd ファイルはこんな感じになっていた訳です(その一部を表示しています)。
bind:*:53:53:Bind Sandbox:/:/sbin/nologin
uucp:*:66:66:UUCP pseudo-user:/var/spool/uucppublic:/usr/libexec/uucp/uucico
xten:*:67:67:X-10 daemon:/usr/local/xten:/sbin/nologin
pop:*:68:6:Post Office Owner:/nonexistent:/sbin/nologin
www:*:80:80:World Wide Web Owner:/nonexistent:/sbin/nologin
uucp というモデム系のユーザも懐かしいところですが、xten というユーザは家電製品の商用電源を制御する"人(アカウント)"でした。もちろん、現在では xten ユーザはパスワード・ファイルに存在していません。
この xten というハードウェアですが、まずパソコンがシリアル通信で親ユニットと通信します。次に、この親ユニットは"電源ライン"を通信路として、子ユニット通信とします。とくに最近では、電源ライン(電力線)を利用してネットワーク接続が可能な PCL アダプタ がありますから、皆さんにも直感していただけると思います。子ユニットには、AC100V を制御できる半導体素子あるいはリレーが内蔵されていて、これで照明などをオンオフする仕組みです。
この Xten(X10)というキーワードで調べていくと、
リモート・コントローラ専門ショップなるストアが見つかりました。そこには「
X10関連製品」がありました。この回では、このユニットと玄箱(pro)をつないで遊んでみたいと考えました。図1が概要図で、写真1が購入した子機ユニットです
図1:電力線を使ったコントロールの概要図
http://www.freecon.co.jp/pdf/X10_EXPLANATION.pdf の「こんな感じで接続します」の図

写真1:商用電源を制御する標準的なユニット(側面と背面)
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パワーライン・コントローラとは 端末側の子機ユニットは複数の設置が可能で、一つの親機(コントローラ)で制御が可能です。上の写真と同じに写真2が子機ユニットで、写真3が親機ユニットです。このように AC コンセントを利用して遠隔にある照明器具などをオン/オフできます。

写真2:子機ユニット

写真3:親機ユニット
ただし、通信が可能なのは、一つのブレーカで接続されているコンセント内の範囲であって、ブレーカ間で制御する場合には専用部品("ブリッジ")が必要となります。たいていの家庭のブレーカは10個以上あるので、遠隔制御をしたい部屋同士の間には、まずもってブレーカが存在していると考えるべきでしょう。家庭の電気配線をいじるには電気工事士の資格が必要な上に、工事も大がかりになりすぎます。
それゆえ、有線ネットワークまたは無線LANを利用して通信すれば、この問題が解決しそうです。

写真4:制御信号を"ブレーカ越え"させるユニット(右側)
ところで、今回は実験予定をしていないのですが、アナログ信号も扱えるユニットもありましたので入手だけしてみました。

写真5:アナログ信号用にユニット(左)
パワーライン(家庭用商用電源=AC100V)に制御信号を乗せて、各種の機器のリモート・コントロールをしようというのが X10
ユニットの思想です。こららの対象は、照明器具などがメインだと思います。同サイトには、より詳しいマニュアル(pdf)が用意されていますので、読んでみま
しょう。
"ブレーカ越え"の課題をネットワークを利用して解決しようと考えつつ、"X10" をキーワードにして、ネットを検索していると、こんな
面白い研究論文も見つかって、これには驚かされました。家庭内 LAN ではなくインターネット経由でも制御しているところは想定の範囲でしたが、この研究目的(論文テーマ)が何ともクールです!(リンクを辿ってご覧ください)
次回は、何に使うかという本題に入っていきます。
<和田 好司>
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