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 玄箱 PRO には2台目の HDD 用に SATA (シリアルATA)コネクタがついています。ここに外付け HDD をつないで使ってみることにしました。2台目の SATA HDD を常時つないでおくには、ケーブルを通すためにフロントパネルの加工が必要です。今回はテストとしてフロントパネルを外して試しています。

disk1.jpgのサムネール画像

■用意するものと電源を入れる順序
 玄箱 PRO と SATA HDD のほかに、 HDD 用の電源と SATA のケーブルが必要です。ここでは 、PC 内の SATA コネクタを eSATA に変換するブラケットつきケーブルがセットになった HDD ケースを用意しました。ケースと玄箱 PRO の間は、ブラケット付きケーブルと eSATA ケーブルでつなぎます。
 電源が用意できるなら、内蔵用のケーブルのみでもつなぐことができます。電源は、eSATA HDD ケース→玄箱 PRO の順に入れます。玄箱 PRO が起動すると sdb として認識されます。

disk2.jpg

■速度テストをしてみる
 hdparm コマンドに次のように引数を渡すと速度テストができます。
hdparm -t -T /dev/sdb
たとえば、
kurobox:/# hdparm -t -T /dev/sdb

/dev/sdb:
 Timing cached reads:   124 MB in  2.02 seconds =  61.33 MB/sec
 Timing buffered disk reads:   44 MB in  3.08 seconds =  14.26 MB/sec
となります。そこで、いくつかの HDD でベンチマークをとってみました。玄箱PROのカーネルのバージョンは 2.6.25.4 です。

玄箱 PRO, Linux 2.6.25.4 (OABI)
WD10EACS (Western Digital 1TB HDD)
     SATA 接続(起動ディスク):23MB/sec
     SATA -> USB 変換アダプタ+USBハブ1段経由:16MB/sec
ST31000333AS (Seagate 1TB HDD)
     SATA 接続(2台目):16MB/sec
     SATA -> USB 変換アダプタ+USBハブ1段経由:16MB/sec

思ったほど速度差は出ないようです。参考までに PC でもテストしてみました:

Pentium4 2.4GHz, intel 845GE, ATA-133, Linux 2.6.23-1-486
ST31500341AS (Seagate 1.5TB HDD)
     SATA -> PATA 変換アダプタ経由:89MB/sec

 だいぶ速いですね。詳細はこちら(benchmark.htm)から。

■hdparm を使ってみる
 以前のカーネルではダメだったのですが、カーネル 2.6.25.4 で SATA 接続のとき hdparm で回転が止められるか試してみました。
hdparm -y /dev/sdb
を実行すると、スピンドル・モータの回転が停止します。mount したりディスクへのアクセスを発生させると自動的に回転を再開します。umount の実行後 hdparm -y /dev/sdb を実行するようにすれば、省電力になりそうです。

■USB HDD に対して sdparm を使ってみる
 SCSI HDD や USB HDD に使える hdparm のようなソフトとして sdparm があるということなので試してみました。Debian パッケージがあるので、
apt-get install sdparm
とすれば、インストールができます。
sdparm --command=stop /dev/sdb
を実行するとスピンドルの回転が停止するはずなのですが、どうやら HDD ケースによっては回転が停止しないものもあるようです。写真のものは停止できたのですが、ほかのケースでは変化がありませんでした。HDD ケース内の SATA-USB アダプタにより動作が違うのかもしれません。

■e-SATA の活線挿抜
 e-SATA の特徴に USB のように活線挿抜ができるという機能があります。ただし、チップセットや OS が対応している必要があります。玄箱 PRO について、調べてみたのですが対応しているかは不明でした。ためしに umount した状態でケーブルを抜いたら panic しました。よいこは真似をしてはいけません:-)

■HDD アクセス LED
 玄箱 PRO のフロントパネルには HDD のアクセス・ランプがありません。ところが、ドータ・ボードを見ていると HDD アクセスを示す LED が点いていました。写真の LED2 (下側) が内蔵 HDD のアクセスを示し、LED1 (上側)が2台目の内蔵 HDD のアクセス・ランプになっています。
 チップ LED を外して配線しなおすと、フロントに表示ができそうです。あるいは、アクリル棒やプラスチック光ファイバでフロントパネルまで光を導くのもよさそうです。

disk3.jpg

■GPartedを使ってコピー
 玄箱 PRO のディスク・アクセスは紹介したように、それほど速くありません。そこでディスクを交換するときなどに、PC を使う方法があります。便利なのは GParted (Gnome Partition Editor)*1 というソフトです。パーティションのコピーと同時に割り当てサイズを変えることもできます。Live CD や USB ブートするイメージもあるので非常に便利です。ext2fs などの Linux 形式だけでなく NTFS や FATFS といったフォーマットも扱えます。

*1 GParted のサイト: http://gparted.sourceforge.net/

光永 法明

2009/1/13: sdparm による HDD の回転停止について記述を更新しました。写真の HDD ケースでは USB 接続で、sdparm --command=stop /dev/sdb を実行すると HDD は停止します。アクセスすると、HDD は自動で回転を始めます。回転が停止しなかったのは別の HDD ケースでした。

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