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当サイトは、玄箱PRO (KURO-BOX/Pro)を中心とした組み込み、Linuxと電子工作を扱っています。
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■Debian GNU/Linux 5.0 Lenny がリリース
 Debian GNU/Linux 5.0 コードネーム Lenny が 2009年2月15日にリリースされました。今回から正式に玄箱PROがサポートされています。さらに、ARM EABI (armel)が正式にサポートにされています。以前紹介した ARM OABI (arm) アーキテクチャについては次のバージョンからはサポートされなくなります。
 今回は、ARM EABI の新規インストールについて、インストールガイド:
http://www.cyrius.com/debian/orion/buffalo/kuroboxpro/
を基に、より簡単に新規インストールできるようにした方法を紹介します。

lenny01.jpg
図1 インストーラ起動時に DHCP でネットワーク設定を取得中(シリアル・コンソール)。

■必要な準備
 玄箱PROに内蔵する S-ATA HDD とインストールのためのネットワーク環境が必要です。シリアル・コンソールも準備しておくことをお勧めします。玄箱PROのIPアドレスをあらかじめDHCPサーバで固定的に割り当てるようにしておくとよいでしょう。

■フラッシュで起動する
 まず始めに玄箱PROをフラッシュ・メモリから起動します。HDD起動化したり、Debain化している場合には、uBootの環境変数を書き換えるか、次のようにします。まず TeraTerm などでシリアル・コンソールが使えるようにしておきます。そして uBoot が、<<system_bootend>> を出した次の Hit any key to stop autoboot: で何か文字を入力して起動を中断します:

hit any key to switch tftp boot.
Hit any key to stop autoboot: 0
<<system_bootend>>
Hit any key to stop autoboot: 0

以下を打ち込んで、フラッシュから起動します。

setenv bootargs_root root=/dev/mtdblock2 rw panic=5 
setenv bootargs $(bootargs_base) $(bootargs_root) $(buffalo_ver) 
setenv bootcmd 'nboot $(default_kernel_addr)  0 $(nand_uImage_offset) ;setenv bootargs $(bootargs_base) $(bootargs_root) $(buffalo_ver); bootm $(default_kernel_addr)' 
setenv nand_boot yes 
boot

■必要なファイルをコピーする
  Windows マシンから、玄箱PROの共有ディレクトリ "mtd device" (\\kurobox-pro\mtd device\)に、debian-lenny.tar.gz をコピーします(ファイル名をクリックしてダウンロードしてください)。

■root でログインして作業する
 次に root でログイン(パスワードは kuroadmin)し、/dev/sdaX ファイル・システムのマウントを外します。df コマンドで HDD がマウントされていないか確認し、マウントされていればumountコマンドでマウントを解除します。次の例では /dev/sda4 がマウントされていました。

~ # df
Filesystem           1k-blocks      Used Available Use% Mounted on
/dev/mtd2                65536     15948     49588  24% /
/dev/ram1                 8192       144      8048   2% /mnt/ram
/dev/sda4            958348772 950348148       624 100% /mnt/disk1
/dev/mtd3               192512     14796    177716   8% /mnt/mtd
~ # umount /dev/sda4

そして、

cd /mnt/mtd
tar xzvf debian-lenny.tar.gz

を実行します:

~ # cd /mnt/mtd
/mnt/mtd # tar xzvf debian-lenny.tar.gz
InitDisk1.sh
PartitionDefinition
SetupDevEnv.sh
config-debian
initrd.buffalo
uImage.buffalo
/mnt/mtd #

■スクリプトを実行しリブート
 スクリプトを実行して、ディスクを初期化してインストールの準備をし、リブートします。
./InitDisk1.sh
reboot
を実行します:

<<ディスクが初期化されるので注意!!>>

/mnt/mtd # ./InitDisk1.sh

The number of cylinders for this disk is set to 30401.
There is nothing wrong with that, but this is larger than 1024,
and could in certain setups cause problems with:
1) software that runs at boot time (e.g., old versions of LILO)
2) booting and partitioning software from other OSs
   (e.g., DOS FDISK, OS/2 FDISK)

Command (m for help): Command action
   l   logical (5 or over)
   p   primary partition (1-4)
Selected partition 4

    <略>

>nvram_set:bootcmd = ide reset; ext2load ide 0:1 $(default_kernel_addr) /$(kernel); ext2load ide 0:1 $(default_initrd_addr) /$(initrd); setenv bootargs $(bootargs_base); bootm $(default_kernel_addr) $(default_initrd_addr)
done.
Please reboot your Kurobox Pro.
/mnt/mtd # reboot

■リブートしたらインストール開始
 リブートしたらインストーラが起動します。SSH でリモート・ログインしてインストールします。SSH でログインする場合は、ユーザ名 installer でパスワードが install です。多少画面が乱れることはありますが、気にしないようにします。シリアル・コンソールからインストールも可能ですが、USBシリアル・アダプタによっては、取りこぼしによる画面の乱れが起きるようです。

lenny03.jpg
図2 シリアル・コンソールに現れる画面。玄箱PROのIPアドレスが表記されている。

lenny-02.jpg図3 SSH でログインしたところ。Start installer でインストール開始。

■質問に答えていけばインストールは終わる
 あとはインストーラにしたがって質問に答えていけばインストールは終了します。Debian GNU/Linux インストール・ガイド
http://www.debian.org/releases/lenny/arm/
が参考になります。若干乱れているところはありますが、画面キャプチャをとっていますので、参考にしてください。インストール直後から電源ボタンでシャットダウンで切るように配慮されていて、なかなか便利です。

lenny04.jpg図4 サーバのある地域を選ぶ。ここでは Japan。


lenny05.jpg図5 サーバを選ぶ。ここでは ftp.jp.debian.org。


lenny06.jpg図6 必要なら HTTP proxy を設定する。

lenny08.jpg
図7 インストールに使用する言語を設定する。ここでは C 。


lenny09.jpg図8 地域を選択する。ここでは Asia。


lenny10.jpg図9 国は Japan。


lenny12.jpg図10 ディスクのパーティション方法を選ぶ。ここではディスク全体をウィザードにしたがってパーティションを切る。


lenny13.jpg図11 インストール先のディスクを選ぶ。一つしかない。


lenny14.jpg図12 パーティション分割の方法を選ぶ。分割してみた。


lenny15.jpg図13 おまかせの設定を確認し、Finishを選ぶ。好みと違う場合はここで変える。


lenny16.jpg図14 書き込み前の確認があるので、確認して YES を選ぶ。


lenny19.jpg図15 root のパスワードを設定する。次の画面で確認されるので、同じパスワードを入れる。


lenny21.jpg図16 ユーザを作る。本名 kurobox :-) にしてみた。


lenny22.jpg図17 ユーザ名も kurobox


lenny23.jpg図18 パスワードを設定する。次の画面で確認されるので、同じパスワードを入れる。


lenny25.jpg図19 パッケージの利用統計の収集に協力する場合は YES を選ぶ。


lenny28.jpg図20 インストール・パッケージを選ぶ。ここでは Standard system。


lenny30.jpg図21 インストールが終了したところ。continue を選ぶとリブートする。


■インストール後のメッセージ
 再起動すると次のようなメッセージが出ました:

Not starting internet superserver: no services enabled.
Starting deferred execution scheduler: atd.
Starting periodic command scheduler: crond.

Debian GNU/Linux 5.0 debian ttyS0

debian login:

 次回は etch から lenny への移行を取り上げる予定です。
光永 法明

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