「おとながたのしむプラモデル」出版まで(5)

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キットによる一時停車

 2009年8月のことでした。次のようなメールをもらいました。

 エレキジャックに載せる1頁で収まる工作はないでしょうか? 部品がそろっていれば、30分ほどで組みあがげられる、例えば模型電車の往復をさせるためのリミッタと反転させる回路とかはどうでしょうか?。

 これに応えて書いたのがエレキジャックNo.15(2009年12月)「市販焦電型赤外線センサを利用した駅で一時停車させるインターフェース」です。使用キットはAVIOSYS 2PK2000(K20)です。

 焦電型赤外線センサが熱を感知してリレーが働くというキットで模型電車を一時停止できるのでは考え、やってみると上手くいきました。リレーに模型電車の電源をつなぐだけなので30分もかかりませんでした。

 さて、原稿を送ってから「どうして止まるのか?」という疑問が寄せられました。そういえば走ってくる電車はカッカ熱いわけではありません。あらためて新調に確かめてみると、電車の走り始めにはセンサの前を通り過ぎるだけで停車しませんでした。しかし、しばらく走らせると止まるようになるので、わずかに車体の温度が高くなるのを検出していることになります。
 「焦」は焦げる(コゲル)なので火事になるような高い温度を想像しがちですが実際の感度は相当に高いようです。これなら火事を未然に防ぐ火災報知器、あるいは、人体を感知して動く自動ドアなどに使われるのがうなずけます。

 

ロジック回路による一時停車と往復運転

 往復運転は調べてみると古くからいろいろなやり方があるし、Nゲージ用としてトミックスから自動運転ユニット
  http://www.tomytec.co.jp/tomix/products/n/5563.htm
として売られています。
 自作する方針は、
(1) マイコンは使わない
(2) 手に入れやすい部品を利用し、部品点数は最小
(3) リレーは使わず、線路の加工はしない
としました。

 いきなり往復運転させるのはハードルが高いので、三つのステップを踏むことにしました。

<1>モータ・ドライブICを使い手動スイッチの切り換えで方向転換と速度調整させる
   (市販パワーパック相当の回路)
<2>手動スイッチをロジックICに置きかえて自動で方向転換させる
<3>駅での一時停車、折り返し運転、そして、往復運転

 これらはエレキジャックに順次掲載されました。
<1>エレキジャック16号(2009年12月発売)
<2>同17号(2010年2月発売)(170と171ページ)
<3>エレキジャックBASIC第1号(2010年8月発売)

 <1>ら<3>をまとめたのが13-6章一時停車、折り返し運転、そして往復運転です。

 一時停車では駅を五つにしたければセンサを5個並列につなげばよく、センサの数だけ一時停車されることができます。

 なお、モータつき車両が1両で複数を連結した構成では折り返しや往復運転をさせようとすれば脱線してしまうはずなので、一時停車に留めてください。

     





    
橋詰 伸一

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