実行しよう
NXPセミコンダクタ社(以下NXP社)の LPCXpresso 基板は, USB インターフェースで PC と接続し,プログラムの書き込みからデバッグまで行うことができます.出来上がったアプリケーションを書き込んで,実行してみましょう.
以下の例では, Windows XP SP2 を使用しています.お使いのオペレーティング・システムによっては,多少,表示が異なる可能性があります.
まず, LPCXpresso 基板をPCに接続します.今まで使ったことのない基板を接続した場合には,「新しいハードウェアの検出ウィザード」が開きます.
この画面では,デバイスドライバをネットワークに探しに行くか否かを決定します. LPCXpresso 基板のためのデバイスドライバは, LPCXpresso 開発環境をインストールしたときにインストールされています.このため,デバイスドライバをネットワーク上に探しに行く必要はありません.「いいえ」をチェックし,「次へ」ボタンをクリックして次の画面に進みます.
LPCXpresso 開発環境がインストールされていれば,自動的にデバイスドライバをインストールする事ができます.「ソフトウェアで自動的にインストールする」をチェックし,「次へ」ボタンをクリックして次の画面に進みます.
ハードウェアをインストールするとき,「ハードウェアのインストール」というダイアログがあらわれて,このハードウェアをインストールしてもよいかどうかを確認してきます. "USB Device with DFU Capabilities" というハードウェア名を確認したら,「続行」ボタンをクリックして,インストールを進めます.
インストールが終了したら,「完了」ボタンをクリックして,ウィザードを閉じます.
デバッグ・モードを起動するハードウェアの準備ができたら, LPCXpresso 開発環境を LPCXpresso 基板と接続します.
デバッガを呼び出すために,クイック・スタート・ビューの Start here タブにある Debug 'proj01' (Debug) をクリックします.
すると,スプラッシュが表示され, LPC-Link 部分の初期化が始まります.
今まで,使用したことのある LPCXpresso 基板であれば,そのまま,ユーザのプログラムがダウンロードされて,デバッガが立ち上がります.ところが,新しい LPCXpresso 基板の場合には,再び「新しいハードウェアの検出ウィザード」が開きます.
USB には, LPCXpresso 基板を接続したままなのに,なぜ,新しいハードウェアとして認識されたのでしょうか.それは, LPC-Link の初期化のときに,別のファームウェアがダウンロードされ,新たな USB デバイスとして再出発するためのようです.
この方法を使うと,開発環境の都合でファームウェアを変更できるため,柔軟に開発環境を変更することができます.一方,ユーザは,毎回, LPC-Link の初期化で待たされることになります.一長一短といったところでしょうか.
この画面では,デバイスドライバをネットワークに探しに行くか否かを決定します.ここでも,「いいえ」をチェックし,「次へ」ボタンをクリックして次の画面に進みます.
「ソフトウェアで自動的にインストールする」をチェックし,「次へ」ボタンをクリックして次の画面に進みます.
"LPC-Link Debug Probe" というハードウェア名を確認したら,「続行」ボタンをクリックして,インストールを進めます.
インストールが終了したら,「完了」ボタンをクリックして,ウィザードを閉じます.これで,デバッガの実行が始まります.
時間切れになってしまったらこの「ハードウェアのインストール」作業は,時間のかかる作業です.その間,デバッガ・ソフトウェアは,ひたすらハードウェアの初期化が終わるのを待っています.そして,待ちきれずに,こんなダイアログを表示してくることがあります.
LPC-Link v1.1 の初期化を待っていましたが,時間切れになりました.
もし,これが開発環境インストール後の最初の使用であれば,ドライバがロードされていない可能性があります.
待ち続けますか?
とにかく,時間をかければ,インストールは終わるので, Yes ボタンをクリックして,待っていてもらいましょう.
プログラムを実行するデバッガと接続した直後の開発環境の画面は,以下のように変化します.
エディタ・ビューの上にデバッグ・ビューが追加されて現在の実行状況が表示されるようになりました.デバッグ・ビューからもわかるように,ユーザのプログラムはマイコンの FLASH EEPROM に書き込まれ, main 関数の最初まで進んでいます.
続けてプログラムを実行するためには,メニューから「Run → Resume」を選択します.すると,デバッグ・ビューにプログラムが実行中であることが表示されます.
そして,被評価マイコン・モジュール上の LED が1秒周期で点滅を始めます.
LPCXpresso との接続を解除する
デバッグを終了するためには,メニューから「Run → Terminate」を選択します.これで,もとのアプリケーション開発画面に戻ります.
以上, LPCXpresso を使って,プロジェクトを作り上げる手順を紹介しました.手順がわかったら,どんどん,アプリケーションを作っていきましょう.
参考文献- LPC111x user manual (UM10398)
- LPC111x シリーズ・マイコンのユーザ・マニュアルです.この記事を執筆している時点では暫定版となっていますので,今後,変更される可能性もあります.
- LPC111x data sheet
- LPC111x シリーズ・マイコンのデータ・シートです.ユーザ・マニュアルには書かれていない,電気的な特性に関する具体的な数値が記述されています.この文書も記事を執筆している時点では暫定版となっていますので,今後,変更される可能性もあります.
- Getting started with NXP LPCXpresso
- LPCXpresso を最初に使うときに参考になるマニュアルです.この記事では,このマニュアルとは異なり,オリジナルのアプリケーションを作成することを主眼におきました.
- Cortex Microcontroller Software Interface Standard
- Coretex 内蔵マイコンのソフトウェアを記述するときの標準を定めた規格です.この規格に従ってソフトウェアを記述すれば,どのメーカの Cortex マイコンでも使用できるソフトウェアができあがります.

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