逆RIAA特性
イコライザの周波数特性誤差を確認するには、利得-周波数特性を計測し、RIAA特性の表と比較するといった面倒な作業が必要になります。
この面倒な作業を簡単にするのが逆RIAA特性回路です。正確な逆のRIAA特性回路が製作できれば、これをイコライザの前に挿入し、振幅-周波数特性が平坦な発振器で駆動します。すると、イコライザ出力の振幅-周波数特性がそのままRIAA特性に対する利得-周波数特性誤差になります。
逆RIAA特性のラプラス式は、RIAA特性のラプラス式の分母と分子を入れ替えた逆数になります。
逆RIAA特性の理想値は高域で利得が無限大になるため、実現するには高域の周波数範囲を限定しなくてはなりません。高域周波数範囲を広げるほど大きなダイナミック・レンジが必要になり、低域の信号のS/N比が悪化してしまいます。
図4に示すのが、逆RIAA特性と実用的な逆RIAA回路をシミュレーションしたものです。10kHzまでなら±0.02dB程度に収まっており、20kHzでも-0.1dB程度なので十分な値といえます。また、この回路はシミュレーション回路に示すように、50Ωの出力インピーダンスの発振器で駆動することを前提としています。
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そして、実際に製作し(写真1)、シミュレーションの値と比較したのが図5です。C1の誤差が若干大きかったのか100Hzで少し誤差が大きくなっています。それでも±0.1dBには入っているので実用上は差し支えないでしょう。



