« エレキジャックNo5のRIAAイコライザ記事の補足(2) | メイン | RIAAイコライザの製作過程(1) RIAAイコライザ 基板の整形とケースの準備 »

はてなブックマークに追加   エレキジャックNo5のRIAAイコライザ記事の補足(3)

逆RIAA回路を使って計測

 図6が、逆RIAA回路を挿入して今回製作したイコライザを計測した結果です。20Hz~20kHzまでの範囲でおよそ0.2dBで、逆RIAA回路を使用せずに計測した結果(EJ5号記載)とほぼ同じになっています。

fig6.gif

図6 逆RIAA回路を挿入して計測したイコライザ誤差特性

 写真2aは、逆RIAA回路を挿入し、LT1113を使って1kHzの方形波を印加したときの入出力波形(上がOPアンプ出力波形、下が発振器出力波形、以下の写真もすべて同じ)、写真2bは20kHzの方形波の場合です。方形波が崩れることなく出力されています。

p2a.jpg

写真2a LT1113方形波1kHz小信号応答波形



p2b.jpg
写真2b LT1113方形波20kHz小信号応答波形


 ところが、入力の方形波の振幅を増大すると写真2cになり、立ち上がりがなまってしまっています。これは、OPアンプのスルーレートを大きく超える入力信号を印加したため、OPアンプがスルーレートで飽和し、飽和が回復するまでの時間を示しているようです。

p2c.jpg

写真2c LT1113方形波1kHz大信号応答波形


 写真2dは、20kHzの正弦波を印加したときの応答波形です。20kHz±10Vピークまできれいに出力しています。したがって、レコード・プレーヤに実際に接続した場合ではスルーレートで飽和することはまずないでしょう。

p2d.jpg

写真2d LT1113正弦波20kHz大信号応答波形

 写真3は、ほかのOPアンプでの大振幅1kHz方形波応答特性です。スルーレートや雑音特性を考慮するとOPA2134あたりが最適かなと思います。しかし、最終判断は自分の耳で聞いた音の好みなので、OPアンプを差し替え、音の違いを確かめてください。

p3a.jpg

写真3a LF412



p3b.jpg
写真3b NJM2749



p3c.jpg
写真3c OPA2134

<遠坂俊昭>

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.eleki-jack.com/mt/mt-tb.cgi/1202

コメントを投稿

(いままで、ここでコメントしたことがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)

カレンダ

2008年11月
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30

おすすめ書籍

会社案内
情報セキュリティおよび個人情報の取り扱いについて

コメントとトラックバックは、spamを予防するために、編集担当が公開の作業をするまで非公開になっています。
コメントはそれぞれ投稿した人のものです。

About

2008年1月20日 12:55に投稿されたエントリーのページです。

ひとつ前の投稿は「エレキジャックNo5のRIAAイコライザ記事の補足(2)」です。

次の投稿は「RIAAイコライザの製作過程(1) RIAAイコライザ 基板の整形とケースの準備」です。

他にも多くのエントリーがあります。メインページアーカイブページも見てください。

Powered by
Movable Type 4.1