« モバイル用パワー・アンプの製作過程 (その5) | メイン | モバイル用パワー・アンプの製作過程 (その6) »

はてなブックマークに追加   LTSpiceを使用したLCLPFの検証(4) ステップ解析

 回路に使用している抵抗やコンデンサの値が変化すると、当然ながら回路の特性も変化してしまいます。この変化の様子をシミュレーションする方法をLTSpiceではパラメータ・スィープ(Parameter Sweeps)と呼んでいます。

 (1)で設計したバターワースのLPFは、負荷インピーダンスが変化すると利得-周波数特性が大きく変化してしまいます。この様子をLTSpiceでシミュレーションしてみました。

 解析結果のグラフ数が多くなるので、今回は4次のLCLPFのみシミュレーションしました。

 図4-1に示すように設定値を可変する抵抗の値を変数とし、{}でくくります。ここではRvの文字を使用しましたが任意の文字でかまいません。

図4_1_可変パラメータの設定.jpg
図4-1 可変パラメータの設定

AC解析のステップ解析なので、シミュレーション・コマンドは図4-2に示すように設定します。

図4_2_シミュレーションコマンドの設定.jpg
図4-2 シミュレーション・コマンドの設定

 ステップ・コマンドの設定は、ツール・バーの右端の[.op]のアイコンをクリックして設定画面を開きます。図4-3に示すように設定画面に [.step param Rv LIST 4 6 8 16]の文字を入力します。各文字の間はスペースで区切ります。「Rv」がR2に設定した変数ですが、ここでは{}を記入しません。「4 6 8 16」 が可変する抵抗値でスペースで区切ります。

図4_3_ステップコマンドの設定.jpg
図4-3 ステップ・コマンドの設定

 図4-4が設定完了した回路図です。

図4_4_シミュレーションの設定が完了.jpg
図4-4 シミュレーションの設定が完了

 図4-5がシミュレーション結果のグラフです。負荷抵抗8Ωで設計したので8Ωでは平坦な利得特性になっていますが、ほかの値では高域特性が乱れているのがわかります。

図4_5_グラフ描画の完了.jpg
図4-5 グラフ描画の完了
遠坂俊昭

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.eleki-jack.com/mt/mt-tb.cgi/1861

コメントを投稿

(いままで、ここでコメントしたことがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)

カレンダ

2008年11月
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30

おすすめ書籍

会社案内
情報セキュリティおよび個人情報の取り扱いについて

コメントとトラックバックは、spamを予防するために、編集担当が公開の作業をするまで非公開になっています。
コメントはそれぞれ投稿した人のものです。

About

2008年8月18日 10:07に投稿されたエントリーのページです。

ひとつ前の投稿は「モバイル用パワー・アンプの製作過程 (その5)」です。

次の投稿は「モバイル用パワー・アンプの製作過程 (その6)」です。

他にも多くのエントリーがあります。メインページアーカイブページも見てください。

Powered by
Movable Type 4.1