当然ながらフィルタに使用するコイルやコンデンサの値には誤差が含まれます。この誤差によって回路の特性がどの程度バラツクのかをシミュレーションするのが、モンテカルロ(Monte Carlo)解析です。
解析結果のグラフ数が多くなるので、今回も4次のLCLPFのみシミュレーションしました。
図5-1に示すように、誤差を含むコイルの設定値を{mc(97.5u,tol)}と記入します。
AC解析のモンテカルロ解析なので、シミュレーション・コマンドは図5-2に示すように設定します。
誤差範囲の設定は、[.op]のアイコンをクリックして設定画面を開きます。図5-3に示すように、設定画面に「.param tol=0.05」の文字を入力します。「0.05」は素子の誤差が-5%から+5%までバラツクことを意味しています。
モンテカルロ解析は、素子の誤差を振り分けて指定回数だけシミュレーションします。
このシミュレーション回数の設定は、図5-4に示すように[.op]のアイコンをクリックして「.step param X 0 50 1」の文字を入力します。この入力値で50回のシミュレーションを行います。
図5-5が、設定完了した回路図です。
図5-6がシミュレーション結果のグラフです。コイルとコンデンサの誤差が5%あると、誤差の組み合わせによっては利得が0.3dBほどピークをもつことがわかります。
遠坂俊昭



