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オーディオシステムの特性チェック
 PCオーディオを検討するに当たって、再生システムの状況を確認するための音源を用意します。PCが中心の仕組みですので、今回は電子回路のシミュレーション・ソフトの信号源作成の機能を利用することとします。

LTspiceを使う

 オーディオ・テスト用の信号発生のソフトもありますが、ここでは、リニア テクノロジー社が無償で提供している電子回路のシミュレーション・ソフトを利用します。
 このLTspiceは、無償で提供されている電子回路のシミュレーション・ソフトですが、利用するにあったって機能の制限はなく、機能強化も頻繁に行われています。リニアテクノロジー社のデバイスの多くが、実際の回路を組む前にこのLTspiceによりPC上で回路の動作を確認することができます。多くの電子回路のシミュレーション・ソフトは高価で、無償で提供される評価版もありますが、シミュレーション条件に制限が設けられています。
 LTspiceは最近「LTspice入門」(CQ出版)も発売され、初心者でも容易に入手し利用できる環境が整ってきました。今回、インストール、基本的な使い方はそちらを参考にしていただき、オーディオ・システムのチェックのためのテスト信号をWaveファイルとして作成します。

テスト信号は
  テスト信号は、日本オーディオ協会から発売されているAUDIO CHECK CD-1に準拠したテスト信号を作成します。まず1kHzの10秒間の正弦波を作成し、L、R、L+R、のほかにLとRの位相を反転した信号を作成して、それぞれ再生した結果を確認します。今回は、まず一番シンプルなL+Rの信号から始めます。

テスト信号の作成

  まず、基準となる1kHzの正弦波信号を作成します。次のように、LTspice IVを起動して、file>newで新しい回路図を開きます。


PCS050010.jpg コンポーネントをクリックして、いろいろな信号源を作ることのできるVoltageを選択します。
 電圧源を設定し、負荷抵抗として600Ωを接続します。電圧源のマイナス側はGNDに接続しておきます。

電圧源に正弦波の設定

 V1のVoltageの電圧源をマウスの右ボタンでクリックします。次の図の上のほうに、Voltage Source - V1のウィンドウが表示されます。直流電圧以外の設定の場合は、Advancedのボタンをクリックして電圧源の詳細設定のウィンドウを表示します。


PCS050020.jpg Amplitudeの値を1Vに設定し、Freqで周波数を1kHzに設定します。OKのボタンをクリックして正弦波の設定を終えます。

シミュレーション時間の設定

 通常のシミュレーションですと対象となる波形が数十から、多くても数百サイクル実行される期間が対象となります。今回はオーディオ・システムで再生して人が耳で聞くためのデータを作るので、ここでは20秒の期間を設定しました。Simulaute>Edit Simulation CMDを選択して、次のウィンドウを表示して設定します。

 

PCS050030.jpgWaveファイルの出力の設定
 .WaveコマンドでWaveファイルの出力の設定を行います。ツールバーの.opのアイコンをクリックして、
   .Wave pcaud001010.wav 16 44.1k V(OUT-1) V(OUT-1)
のWaveファイルを書き出す .Wave コマンドを設定します。


PCS050040.jpgシミュレーションの実行
 ツールバーのRUNのアイコンをクリックすると、シミュレーション結果をグラフ表示するウィンドウが表示されWaveも作成が完了します。グラフの表示は次回に行います。


PCS050050.jpg これで、Waveファイル、pcaud010010.wav に1kHz、1Vのピークの正弦波がステレオで20秒間記録されます。ウィンドウズのメディア・プレーヤで再生すると、真中からピーという正弦波の音が再生されるはずです。次回、この正弦波の再生と一方のチャネルの位相を反転した信号を作り再生して比較してみます。


 LTSPICEの入手方法、基本的な操作方法の説明は省略しています。お手数ですが「LTspice入門」を参照願います。不明な点があればトラックバック、サポート・ページでお問い合わせください。

 <神崎康宏>


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2009年5月12日 11:38に投稿されたエントリーのページです。

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