音響メーカのONKYOでは、オーディオ機器以外に、PCベースのオーディオ機器をラインナップしています。最近発売されたHDC-1Lというモデルは低価格ですが、同社のオーディオ・ボードを搭載した音楽用PCです。
音楽を聴くためには、動作音が低いことが最優先です。とくに、CPUや電源ファンは耳障りです。したがって、発熱の少ないノートPCに使われる消費電力の少ないCPUを利用せざるを得ません。熱の発生の少ないCPUは、あまり処理能力が高くないのですが、最近、低価格ネット・パソコンに使われているインテル社のAtomは、クロック1.6GHzでデュアル・コアなので、処理能力も期待できます。
ノート用CPUですが、自作用のデスクトップ・ベアボーンも少しずつ発売されるようになってきました。
中央に電源スイッチがある。HDDのアクセス・ランプも同じ位置に内蔵されている
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ピュア・オーディオのマニアにはなり切れず現状がわからない
ベルリンフィルが今年の1月6日からインターネットで演奏会のライブ配信を開始しました。ベルリンフィル(ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団)もサイモン・ラトルを芸術監督、主席指揮者に迎えて新しい時代に向けての改革が進められています。
カラヤンのLPを再生するために、パイオニアの30cmのウーファ、スコーカ、ベリリウム・ツィータの3チャネル構成のスピーカ・システムを用意し、各スピーカ・チャネルごとにトランジスタのアンプを自作したこともありました。その後、オーディオの衰退と共に遠ざかっていた世代にはPCオーディオなど再生の仕組みが多様になり、ソースもディジタル化された現状には、浦島太郎の思いです。
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PCのオーディオ・システム
最近のPCのオーディオ・デバイスはHigh Definition Audioデバイスとなっています。今までPCのオーディオについてはまったく無頓着で、PCのオーディオ規格がPC97から変わっていることをはっきり認識していませんでした。オーディオはCD、DVD、BSのハイビジョン放送などが対象で、PCをオーディオのソースと考えていなかった結果です。
High Definition Audio(HDオーディオ)
High Definition AudioはHDオーディオとも呼ばれ、2004年インテルにより従来のAC97(Audio Codec)の後継規格として発表されました。
HD(High Definition)の高精細度はオーディオの高精度化のほかに映像の高精度化にも使用されています。HD映像の実現で、実物以上の存在感のある、マルチメディアを誰でも手に入れることができるようになりました。
30年近く前に当時エレクトロニクスショーと呼ばれていた晴海の展示会でNHKのハイビジョン映像を初めて見たときその実物以上の表現力に、“観る”ことと“見えている”ことの意味を考え直されました。
この実物以上の表現力が日常のものになり、ピークを過ぎた女優には厳しい時代になりました。
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PCのオーディオシステム HDオーディオについて
以前のPCでは、マザーボードのオンボードのオーディオ入出力は次に示すように、ヘッドホン出力(ラインOUT)、ライン入力、MIC入力しか用意されていません。そのため、AC97のPCオーディオで用意されている、7.1チャンネルの出力や、S/PDIFのディジタル出力などが必要な場合は、オーディオ・カードを別に用意する必要がありました。
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PCのオーディオ・システム HDオーディオについて
オンボードのオーディオ出力
オンボードのオーディオ出力は次に示すように、16ビット/サンプリング・レート8kHzの電話の音声の品質から、24ビット/192kHzのサンプリング・レートまで対応しています。
ソースさえ入手できれば、オンボードのオーディオ出力でCD以上の音質の再生ができそうです。
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オーディオシステムの特性チェック
PCオーディオを検討するに当たって、再生システムの状況を確認するための音源を用意します。PCが中心の仕組みですので、今回は電子回路のシミュレーション・ソフトの信号源作成の機能を利用することとします。
LTspiceを使う
オーディオ・テスト用の信号発生のソフトもありますが、ここでは、リニア テクノロジー社が無償で提供している電子回路のシミュレーション・ソフトを利用します。
このLTspiceは、無償で提供されている電子回路のシミュレーション・ソフトですが、利用するにあったって機能の制限はなく、機能強化も頻繁に行われています。リニアテクノロジー社のデバイスの多くが、実際の回路を組む前にこのLTspiceによりPC上で回路の動作を確認することができます。多くの電子回路のシミュレーション・ソフトは高価で、無償で提供される評価版もありますが、シミュレーション条件に制限が設けられています。
LTspiceは最近「LTspice入門」(CQ出版)も発売され、初心者でも容易に入手し利用できる環境が整ってきました。今回、インストール、基本的な使い方はそちらを参考にしていただき、オーディオ・システムのチェックのためのテスト信号をWaveファイルとして作成します。
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位相の違いの確認
ステレオの再生では、左右のスピーカの位相を合わせています。左右の位相を反転させて、どのように聞こえるか試してみます。
電圧源で作成する正弦波の仕様を設定する項目の中に、位相の遅れを指定する項目があります。次に示すように、Phi[deg]の項目に180を指定すると180度位相が遅れた正弦波が得られます。
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再生音のチェック
正弦波などを利用したテスト用の信号源の作成はLTspiceでも作成でき、その他にもフリーのオーディオ用のテスト・プログラムを利用できます。
再生音のチェックは、最終的には耳ということになりますが、その裏づけとなる客観的なデータで確認できるとより納得できます。
スピーカの出力特性の自動調整
ヤマハのAVアンプのカタログを調べていましたら、サラウンド・システムの各スピーカの出力を実際の部屋の音場に合わせて自動的に調整する機能(YPAO、Yamaha Parametric Room Acoustic Optimizer)が用意されていました。オプティマイザ・マイクを実際のリスニング・ポジションに置き、AVアンプのオプティマイザ・マイク入力部に接続しテストを行うと、いろんなテスト信号をモニタして最適な音場の設定ができるそうです。
現在使用しているヤマハのAVアンプは耳で確認しながら、各スピーカの調整を行いました。現有のAVアンプは5.1チャネルまでで、7.1チャネルまでのサラウンド・システムに更新したいので、更新できるように努力します。
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PC用のマイク
PC用コンデンサ・マイクロホンのコネクタは、次に示すようにステレオのジャックと同じような3入力子のプラグになっています。一見ステレオのジャックと同じですが、マイクはモノラルで3入力は、コンデンサ・マイクロホンに電源を供給するための電源ラインが追加されているためです。
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周波数特性の測定のための準備
マイクを入手し、スピーカから音声を録音してWaveファイルに保存するためのフリーソフト「超録」をダウンロードしました。
その他に、テスト信号を作成するためのフリーソフト「WaveGen」と周波数特性を測定してグラフ表示することのできるフリーソフト「WaveSpectra」を使用する予定でいます。これらのソフトの開発者のefu氏のホームページからダウンロードして準備しました。
http://www.ne.jp/asahi/fa/efu/index.html
また、efu氏のホームページにはWaveGenとWaveSpectraを使用してオーディオ・システムの周波数特性などを調べるための方法、問題点などが詳しく説明されています。まず、この説明に従い手元にある幾つかのオーディオ・システムの特性を調べてみます。
超録
Windows Vistaに添付されているサウンド・レコーダーは、1分間の録音に対応していますが、それ以上の録音ができないのと筆者のVistaの環境ではWMAファイルへの保存しかできません。LTspiceなどでシミュレーションの信号源として録音したデータを使う場合も対応できませんので、次に示す超録のフリーソフト版を利用する予定です。
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部屋の中で一番うるさいのはPC
スピーカの特性を測るための準備として、マイクを部屋の中心においてPCに接続して拾った音の周波数特性を調べてみました。
WS.EXEで測定した結果を次に示します。周波数分析の結果、330Hz近辺のピークが常時同じレベルを保っています。
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