2008年2月25日

最近の受信機事情 (その1)

1 聞くから、見る、調べるへの変化

 受信機といえば、短波放送を受信したり、無線で交わされる音声をモニタするなど、「聞く」イメージがあります。しかし、近年無線の応用が広がり、そのイメージは大きく変わりつつあります。理由はいくつかありますが、
(1) 音声以外の無線利用の増加
 IT社会になり、通信インフラの一部として、無線によるデータ通信が広く使われるようになりました。たとえば写真1のような無線LANです。この信号を受信機で音としてモニタしてもあまり意味がありません。

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写真1

(2) 無線のディジタル化
 電波の有効利用ということで、世界的な傾向で無線のディジタル化が急ピッチで進んでいます。従来のAMだとかFMのような世界どこにいっても使える標準的な変調ではなく、ディジタル無線の規格は国や地域など一般論で述べることは不可能になってきています。またディジタルでは秘話を掛けることも多く、汎用受信機で音声をモニタすることはできなくなってきています。

2.AR-APLHAの機能

 写真2に示すAR-ALPHAは、基本的に10KHz~3.3GHzの広い周波数範囲を、切れ目なく受信できる高性能広帯域受信機です。これまでAR5000をはじめとして、同様の広帯域受信機を製造販売してきましたが、これまでの受信機と違って、新たにすべてを新設計した最新の受信機です。

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写真2

 AR-ALPHAの特徴を述べてみたいと思います。
(1) IF以降のディジタル信号処理
 10kHzから3.3GHzの受信信号は、図1のような標準的なダブル・スーパーヘテロダインで、10.7MHzの中間周波数まで変換されます。また信号は10.7MHz±5MHzの広帯域となっており、これを一気にA-D変換機で、ディジタル信号に変換されます。

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図1 

 10.7MHzまでのアナログ信号処理は写真3のような複数のユニットで行われ、AGCは掛かっていません。AGCやIFフィルタを含めて、すべて後段はディジタル信号処理(写真4)となっています。

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写真3

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写真4
つづく
<西村 芳一>

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投稿者: yoshida 日時: 2008年2月25日 17:54 | パーマリンク |TOPページへ   ▲画面上へ

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