はじめてのH8マイコン 基礎編
<第10回> C言語プログラミングをはじめよう!


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 前回は、モニタを使ってH8マイコン・ボードに接続されている二つのLEDを手操作で点灯/消灯させることができました.これからは,すでにモニタの書き込んであるH8マイコンに,HEWで作成したC言語プログラムをダウンロードして点灯/消灯させることを目標にします.それでは、H8マイコンの学習をそろそろスタートしましょう.

■プログラミングとは,行いたい操作を記述することである
 前回は、レジスタの値を操作することでLEDを点滅できました.このときはモニタからレジスタの値を手操作しましたが,図1のように,人手による操作をあらかじめ記述したプログラムによる操作に置き換えることがマイコンのプログラミングです.
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<図1>マイコンのプログラミングとは,人手による操作(a)をあらかじめ記述したプログラム操作(b)に置き換えることである


■HEWを使ったH8マイコンのプログラミングの全体の流れをみよう
 それでは,実際にHEWを使ってプログラムを作っていきましょう.プログラムの作成は図2のような流れで行います.各回に渡って順を追って解説していきたいと思います.今回は、プロジェクト・ワークスペースの作成について説明します.
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<図2>HEWを使ったプログラミングの流れ

  早速,HEWを起動してみましょう.Windowsの[スタート]メニューから[プログラム] > [Renesas] > [High-performance Embedded Workshop] > [High-performance Embedded Workshop](図3)で起動できます.

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<図3> High-performance Embedded Workshop を起動する

■まずはプロジェクト・ワークスペースの作成から
●新規プロジェクト・ワークスペースの作成からはじまります
  HEWを起動すると、図4に示すような初期画面が表示されます.前回モニタ・プログラムをカスタマイズした際に,「monitor.hws」というワークスペース・ファイルを使いました.「最近使用したプロジェクトワークスペースを開く」にチェックが入っています.今回はLEDを点滅させるプログラムを新規 に作成しますので,「新規プロジェクトワークスペースの作成」にチェックを入れ,[OK]をクリックして次に進みましょう.

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<図4>HEW起動時の初期画面

●実行するプログラムにふさわしいワークスペース名をつけておこう
  次に、新規プロジェクト・ワークスペースの入力画面(図5)が開きます.ここでは「ワークスペース名」を入力します.今回はLEDを点滅させるプログラムを作成するということで,「led_blink」という名前をつけたいと思います.
 「ワークスペース名」を入力すると,自動的にプロジェクト名とディレクトリ の名前が付けられますが,とくに変更する必要はないでしょう.その他の設定項目についてはデフォルトのまま変更せずに,そのまま[OK]をクリックしてプロジェクト・ワークスペースの設定作業を続行します.

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<図5>新規プロジェクト・ワークスペースの入力画面

●使うマイコンを選択しておこう
  続いてマイコンの選択画面(図6)が表示されます.今回対象とするマイコンはH8/300H TinyシリーズのH8/36064です.ここでは,CPUシリーズで「300H」を選択したあとで,CPUタイプの「36064」を選択します.ここま で設定しておけば,これ以降の設定変更はとくに不要です.「完了」をクリックして,プロジェクトワークスペースの作成を終了しましょう.
 「次へ」をクリックすると,コンパイラの最適化レベルの変更や,ライブラリ・ヘッダをプロジェクトに読み込んだり,メモリ配置についての指定を行ったりすることができますが,ここではデフォルトの設定を使用します。
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<図6>マイコンの選択画面

●プロジェクトの概要を確認しておこう
 プロジェクト・ワークスペースの作成を完了すると,図7のような「プロジェクトの概要」が表示されます.ここでは,「CPU SERIES:」が「300H」,「CPU TYPE:」が「36064」と指定できているか確認しましょう.
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<図7>プロジェクトの概要表示

●HEWのメイン画面を見てみよう
  プロジェクト・ワークスペースの作成が完了したら,いよいよプログラムの作成です.以前にHEWでモニタ・プログラムのカスタマイズをしましたが,図8の ような画面になっていると思います.HEWのメイン画面には三つのウィンドウがあります.
 ワークスペース・ウィンドウには、現在そのワークスペースにあるファイル名を表示します.エディタ・ウィンドウでは、ファイルを作成したり編集することができます.アウトプット・ウィンドウには、さまざまな処理結果(ビル ド,バージョン管理コマンドなど)が表示されます.

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<図8>HEWのメイン画面

●ワークスペース・ウィンドウに表示されているファイルを見てみよう
  図9にワークスペース・ウィンドウを示します.ここに表示されているmain関数と呼ばれるファイルに自分がやりたいプログラムを記述します.main関数はワークスペースの中に「プロジェクト.c」という名前で作成されます.今回のプロジェクトの場合は「led_blink.c」に相当します.

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<図9>ワークスペース・ウィンドウに表示されているファイル

  ところで,一般にマイコンのプログラムは,この自分がやりたいプログラム(main関数)から動作が始まるわけではなく,CPUが最初に読み込むメモリのアドレスに書かれている命令から実行されます.しかし,HEWではmain関数を呼び出すまでのプログラムを自動的に生成してくれますので,通常は main関数からプログラムを書き始めることができます.
 ワークスペース・ウィンドウにある「led_blink.c」をダブルクリックしてみましょう.すると図10に示すように,エディタ・ウィンドウにmain関数が表示されます.

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<図10> main関数ファイルの初期画面

  初めてC言語プログラミングを見た人にとっては,これはちょっと…?と感じたかもしれません.大丈夫です!「習うより慣れろ」といった気持ちをもっていき ましょう.ここでは,C言語プログラミングというものは,「こんな感じなんだ」と思ってください.
 これからC言語プログラミングに初挑戦という人にとって は,難しい記述に見えるかもしれませんが,まずは「C言語プログラミングでLEDを点灯させてH8マイコンを動かしているんだ」という実感を味わってみて ください.
 次回は、main関数内にLEDを点滅させるプログラムを書いていきたいと思います.お楽しみに!

< Yoshihito Shimada >

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このページは、katouが2009年6月30日 10:02に書いたブログ記事です。

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