■ 夢の家電製品
ずいぶん前の話ですが、
「ゴミが無くなるまで教えてくれるおせっかいな掃除機」、「水加減を判断して常においしくご飯が炊ける炊飯器」、「メニューを次々に紹介してくれる電子レンジ」など、「夢の家電製品」の話をしていたら、あははと笑われました。当時もマイコンはありましたが、形は大きく、機能も低く、それ自体がパソコンの中核を形成するパーツだったために、「何かに組み込んで使う」などとは考えられませんでした。
あれから、20数年、夢を実現した製品が次々と販売されています。ゴミがなくなったことは当然、ゴミがありそうな方向まで検知してくれる掃除機、おかゆから炊き込みご飯まで最適な炊き具合を自動で選択できる炊飯器、パン生地の発酵から、焼き上げまで可能なオーブン・レンジ、カーナビも新たに登場するなど、予想を上回る発展ぶりです。
高性能化の道を歩み続けるパソコンを使えば、もっと複雑な機能を実現できますが、家電製品を制御するには大きすぎます。そこで活躍するのが「組み込み型マイコン」です。
マイコンの登場により、家電製品は高機能になったのに
■ PICの登場
パソコンで使われているCPU(Central Processing Unit=中央処理装置)は、サウス・ブリッジとか呼ばれる周辺制御を行うLSIと共にパソコンの仕事をやり遂げます。マイコンも、初期のころはそのような構成だったのですが、CPUとその周辺の回路をひとつのパッケージに詰め込んだ新しい「マイコン」が登場しました。
このマイコンにはメモリが搭載されていて書き換えることができます。様々なタイプが販売されていて、それ一つでパソコンが作れてしまう高機能な製品もあります。
私たちが趣味の工作を楽しむ場合、あまりにも複雑だったり、値段が高くては、「よし、試してみよう」という気持ちがくじけてしまいます。
そんな時に出会ったのが「PICマイコン」です。150円~購入することができるお手軽なマイコンですが、必要な機能はすべて内蔵されています。初期のものでは、一度だけプログラムを書き込める製品が多く見受けられました。最近は何度でも書き換えることができる「フラッシュ・メモリ」タイプが主流になっています。
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<基板に組み込まれたPICマイコン12F683>
このPICマイコンの中で、もっともポピュラーで資料も多い、「PIC16F84A」を題材に、PICを使ったハードウェアの製作からプログラムの書き込みまでを楽しみたいと思います。次に、応用例として、小型軽量の「PIC12F683」を使い、インドア・プレーンを飛ばすのに必要な赤外線送信機や受信機を製作します。
楽しみながらPICを学び、インドア・プレーンを飛ばしましょう。
次回は、ラジコンとインドア・プレーンについてお話ししたいと思います。

PICマイコンでつくるインドア・プレーン
みんなで作ろうインドア・プレーン