■ 驚きのインドア・プレーン
紙飛行機よりも軽い機体がふわりふわりと体育館の中を優雅に飛ぶ・・・。
フリーフライトと呼ばれる飛行機は以前から存在し、雑誌やテレビで目にしていました。細く切ったバルサを骨組みに、水に流した油状のフイルムを主翼に貼り付け、極限までの軽量化を行い、空気に張り付くような飛行をさせる。
憧れの世界でしたが、とても難しそうで試したことはありません。
「ふわりふわりと室内を飛ぶラジコン?の飛行機がある。」ことを耳にしました。フリーフライトでも難しそうなのに、それを操縦できるなんて!考えただけでもわくわくしませんか?。
■ ラジコン
小さい頃、親遠く離れた天竜川の河原にラジコン飛行機を見に連れて行ってもらいました。
大空を優雅に飛行し、八の字を描いたり、時には宙返りを披露してくれる・・・。子供心に「いつかは自分で飛ばしてみたい。」と強く思いました。中学生、飛行機は無理ですが、お小遣いを貯めて、ラジコン自動車を手にすることができました。エンジンで動く本格的なバギーです。
でも、エンジンがなかなかかからない、走らせてもすぐに暴走する(ノーコンと言います。)あげくの果てには全速力で池にダイブして壊れてしまいました。
成人し、就職、家庭を持ち、ばたばたと過ごしてきました。インターネットを見ているとなんとラジコン・エンジン・ヘリが5万円も出せば買えるではないですか。さっそく入手し、苦心の末、少しは飛ばすことができるようになりました。ただ、大きなエンジン・ヘリは飛ばす場所限られ、教えてくれる人もいません。
そんなとき、「体育館で飛ばすラジコンがあるから見に来ませんか?。」とインターネットで呼びかけられました。
私のホームページを見て、近所の方が誘ってくれたのです。
さっそく見学に行くと、体育館の中で飛行機が「飛んでます!」
しゅるしゅるとモータの音をさせながらいろいろな飛行機が優雅に飛行しています。EPPで製作した機体に軽量メカ、リチウム・ポリマ電池を搭載し、室内での飛行を実現したEPP電動飛行機です。
「こんな世界があるんだ。」
とメカを揃え、機体をせっせと製作し、飛行会に通いました。おかげで、機体の設計もなんとかできるようになり、それなりに飛ばせるようになりました。
でも、メカは市販品です。
「自分でメカを作ることができれば、楽しいのになあ。」と考えていました。
■ 赤外線
話は変わりますが、赤外線と聞いて何を思い浮かべますか?。
「リモコン」ではないでしょうか? 家の中を見回すと赤外線リモコンがあふれています。テレビ、ビデオ、エアコン(高原地帯の我が家には不要です。)、ラジカセ、カメラ・・
様々なリモコンでいっぱいです。
赤外線リモコンに感じているイメージは、
反応が鈍い、届かない、難しいことはできない
です。操作対象にしっかりと向けて、ボタンを押したときにだけ、何かを操作するというイメージではないでしょうか?
■ 赤外線で飛行機が飛ぶ?
ラジコンのインドア・プレーンを飛ばし始めてしばらくした頃、軽量インドアプレーンのホームページを見つけました。インドア・プレーンの本家ともいえる田中光一さんのWebページです。
2g以下の機体が体育館をふわりふわりと優雅に飛ぶ。しかもこれが赤外線制御されている!、びっくりしました。
赤外線は飛ばないという思いこみを覆し、赤外線で飛行機をコントロールする・・ とても新鮮で感銘を受けました。赤外線制御のメカも自分で作ることができると知り、
「これだ、これしかない。」
私の赤外線インドア・プレーンへの道が始まりました。
■ iRCとエレキ・プレーン
ラジコンはラジオ・コントロール=無線制御=Radio Controlの略称でRCともいいます。赤外線で飛ばすインドア・プレーンは「ラジコン」ではありません。
そこで、この連載ではiRC=Infrared Remoto Control=Infrared rays Remote Control=赤外線制御をRCと同じように使っていきたいと思います。みなさんも、よかったらiRCと呼んでください。

<iRCロゴ>
そして、軽量電動インドア・プレーンを電子工作を楽しみながら飛ばすことができればという願いを込めて、「エレキ・プレーン」と呼びたいと思います。賛同していただけるでしょうか?。
次回は、最初に、コントロールを行うためのマイコンであるPICについて説明をします。プログラムを書くために、C言語を使います。

PICマイコンでつくるインドア・プレーン
みんなで作ろうインドア・プレーン