パソコンのWindowsやMac用のソフトウェアを制作する場合は、パソコンのハードウェアに詳しくなくてもプログラミングを楽しむことができます。それに比べると、PICはハードウェアに密接しているために、ハードについても知っておく必要があります。
電子回路は難しいと思われて敬遠されがちですが、PICを楽しむことに的を絞れば、決して難しい内容ではありません。この章では電子回路設計の楽しさを味わっていただければうれしいと思います。
■ オームの法則
電圧をV、電流をI、抵抗をRとすれば、
V=IR
が成立します。これをオームの法則といいます。
よく顔を出す法則ですが、一番よく使う法則です。
■ 直列と並列
2本の抵抗を一列に接続することを直列接続、並べて接続することを並列接続といいます。抵抗でなくてももちろん成立します。
■ 直列接続の計算 その1

抵抗の直列接続
・2本の抵抗の両端には5Vの電圧がかかっています。左側の抵抗には1.7Vがかかっています。右側の抵抗には何Vの電圧がかかっていますか?
答え・・・5V-1.7V=3.3V
です。簡単ですね。
・右側の抵抗に10mAを流したいと思います。何Ωの抵抗にすればいいですか?
答え・・・3.3/10mA=3.3/10 *10^-3 =330Ω
これも大丈夫ですね。
■ 直列接続の計算 その2

PICとLEDの接続
【問い】 PIC16F84AのRB4ポートにはLEDと抵抗が直列に接続されています。LEDに10mAの電流を流すとすれば、抵抗を何Ωにすればいいですか?うーん、と考え込んでしまいそうですが、実は「その1」と同じです。計算方法も同じで、答えは330Ωになります。ここで知りたいのはLEDは何Vなのか?、ということだけです。様々なタイプのLEDがありますが、ここでは1.7Vで計算しています。 このようにして考えれば電子回路の計算も決して難しくはないと思います。各メーカよりそれぞれの部品を使うための推奨回路やサンプル回路が発表されています。この回路を参考にして、組み込んでいけば自分の作りたい回路を設計することができます。後は、実際に試作するだけです。
次回は、回路図について説明したいと思います。

PICマイコンでつくるインドア・プレーン
みんなで作ろうインドア・プレーン