2014年3月 6日

はてなブックマークに追加   真空管アンプの製作に活用できる8ピンPICマイコンによるタイマ・リレー


 真空管アンプの製作でB電源をダイオード整流にすると、パワー・オン時に真空管のヒータが定常になるまでに整流前ACの波高値までDC電圧が上昇して各部品にかかることになります。
 その電圧に耐えるように部品選定や回路設計しておけば問題はありませんが、なによりも出力管がヒート・アップしてからB電圧をかけるほうが高価な出力管に優しい動作となるので、ダイオード整流でもチョークと直列に整流管を入れたり、整流管とダイオードでフルブリッジを組んだりして出力管のヒートアップ時間とB電圧の上昇を合わせた設計も見かけます。
 このソリッド・ステート・タイマ・リレーは、整流管ではなく8ピンDIPパッケージに入ったPIC12F615というマイコンをタイマに使って遅延回路を作っています。555などのタイマ専用ICより外付け部品点数も少なくなり、また価格も秋葉原単品価格で60円くらいと安価です。

sIMG_0101.jpg
実装した基板

sIMG_0102.jpg
裏面

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2013年8月15日

はてなブックマークに追加   PIC16F1783 ディジタル・パネル・メータの製作(両極性の実験) (2/2)


ソフトウェア
 クロックとか7セグメントLEDのダイナミック点灯などの動作は、前回のDPMと桁数の差のみでそれ以外はまったく同様ですので説明は省略します。
 プラス側とマイナス側を校正していて気が付きプログラムを追加しましたが、PIC16F1783のADCは正負で同じVrefに対する変換値が異なりました。入力と変換値の直線性は保たれているようですが、その傾きが正負で少し差がでました。したがって、プラス側とマイナス側で2個DAC値を持ち、A-D変換ルーチンの中で変換結果がプラスならプラス用のDAC値を、マイナスならマイナス用のDAC値をセットして正負でVrefを変えています。

  1783DPM_V20(4桁半).c   1783DPM_V21(3桁半).c 
   

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2013年8月 7日

はてなブックマークに追加   PIC16F1783 ディジタル・パネル・メータの製作(両極性の実験) (1/2)


概要
 実験用DC電源に組み込んだ4桁(0~40.95V)表示のDPMは、非常に安定した精度の高い表示を続けています。今回はその拡張実験として、PIC16F1783のADCがもっている差動入力を使って13ビット分でプラス/マイナス両極性を測定表示するDPMを実験してみました。
 まずは3桁半の±1.999V表示を実験し、その後ソフト拡張した4桁半の±1.9999V表示を実験し、表示安定度や精度、直線性を筆者愛用のフルーク8060Aと比較しました。
 開発環境は同じくMicrochip社のMPLABとHitech-C言語です。

IMG_1096.jpg

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2013年5月27日

はてなブックマークに追加   PIC16F1783 ディジタル・パネルメータの製作(2/2)


ソフトウェア
 クロックは内部発振器で8MHz(Fosc)を使用し、マシン・サイクルはその1/4の2MHz(Fcy=500ns)となります。
 7セグメントLEDのダイナミック点灯用にTimer-2をフリーランで、約4msでオーバフローするようプリ、ポストスケーラを設定してインタラプトを作っています。コンパレータ(PR2)の値はZEROのままです。

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 「PIC16F1783 ディジタル・パネルメータの製作(2/2)」

2013年5月24日

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概要
 Enhanced Midrange CPUのPIC16F1783を使ってディジタル・パネルメータ(DPM)を製作しました。この新しいPIC16F178xシリーズのCPUは同じEnhanced Midrangeなのですが、アナログ系が強化されていてADCが12ビット、DACが8ビットとそれに加えて3端子の独立したOPアンプが2個内蔵されています。
 今回は、筆者が30年以上前に製作し使用を続けている実験用シリーズ型DC電源のリニューアルに際し、その電圧表示として製作したDPMです。電源の回路自体は何度も作り替えていますが、電圧調整に使っているボリュームはそのままなので接触不良が出始め、特に左一杯絞った状態から徐々に電圧を上げると設定以上の電圧が出る時があり危険なため、リニューアルを決心しました。


IMG_1088.jpg
製作したディジタル・パネルメータのテスト中

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 「PIC16F1783 ディジタル・パネルメータの製作(1/2)」

2013年4月23日

はてなブックマークに追加   PIC16F1827 ニッケル水素バッテリ充電器の製作(2/2)


充電器のソフトウェア

 Timer-1の1秒ごとのインタラプトで、電圧と温度を読んでそれぞれの制御を行います。内部クロック(Fosc/4=125kHz)を使用しますから、1/2プリスケーラを使って62.5kHzとすると1秒間で62500カウントとなり、16ビットでカウント可能となります。新シリーズの16ビット・タイマにはdsPIC30/33のタイマのようなコンパレータは付いていないので、オーバフローのインタラプトごとに上下8ビットのタイマ・レジスタの再書き込みが必要で、65536(=2^16)-62500=3036(=11*256+220)の上位11と下位220を書き込みます。

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 「PIC16F1827 ニッケル水素バッテリ充電器の製作(2/2)」

2013年4月12日

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概要
 Enhanced Midrange CPUのPIC16F1827を使って、ニッケル水素バッテリ(NI-MHバッテリ)2本直列専用の充電器を製作しました。メーカ製の充電器はバッテリを入れてACに差し込めば簡単に充電ができますが、今回はバッテリ充電の制御アルゴリズムなどをすべてPICで実現させます。
 1C(1時間率)やC/2(2時間率)の急速充電ではなく、C/3(3時間率)くらいの中速充電とし、バッテリの発熱低減や充電回路を簡略化した設計としました。電源は5VのAC-DCアダプタを使用し、16文字2行のLCD表示器を付けて、バッテリ電圧、充放電時間、それとバッテリ・ホルダ内に入れた温度計の温度を表示します。充電中、放電中、充電完了も文字表示です。

充電中.jpg

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 「PIC16F1827 ニッケル水素バッテリ充電器の製作(1/2)」

2012年10月 9日

はてなブックマークに追加   電子(部品を利用したオブジェ)工作 4 スイッチ行列 <3>


――暗唱番号設定・認証装置――

 キャッシュ・カードで銀行からお金を引き出す際には、暗唱番号を入力します。4桁の数字を入力するのですが、この場合の組み合わせは、10,000通り(=10×10×10×10)であるはずです。今回はスイッチ行列を使って、もっと組み合わせの多い暗唱番号の装置を試作します。たった3回どれかのスイッチを押すだけの場合でも、1,030,301通りの組み合わせ(=101×101×101)となり、通常の暗唱番号入力装置(写真3-1)と比べて安全性が100倍以上高いものが得られます。ここで101という数を用いたのは、何も押さないという選択肢も含めているからです。


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写真3-1


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 「電子(部品を利用したオブジェ)工作 4 スイッチ行列 <3>」

2012年8月20日

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 10行×10列のスイッチ行列を用いた電子工作の2回目です。今回は最もシンプルに、同じく10行×10列のLEDマトリクスとPICマイコンで連動させて、スイッチを押せばそれと対応する位置のLEDが点灯する機構を製作します。回路の概略図は図2-1に示したとおりです。

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図2-1

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 「電子(部品を利用したオブジェ)工作 4 スイッチ行列 <2>」

2012年8月13日

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 前回(第3回)のオブジェ工作では、ユニバーサル基板上に多数の抵抗をはんだ付けすることにより、点描法で犬のイラストを描きました(第1回から第3回)。その時に使ったのと同じユニバーサル基板(サンハヤトのICB-96)を用いて、今回はタクトスイッチを10行×10列に配列することにします。タクトスイッチにはいろいろな種類のものがありますが、今回は秋月で購入した1個10円のものを使用しました。100個購入しても1,000円です。押しボタンの色は何種類かあるので、点描法で模様にしても面白いのですが、今回はあえて全て青色にしました。
 後々このスイッチ行列をいくつかの用途に使用する予定ですので、模様があるとかえって使い勝手が悪いと考えたからです。製作前を写真1-1に、製作後を写真1-2に示します。

     s写真1-1.jpg
写真1-1


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写真1-2

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 「電子(部品を利用したオブジェ)工作 4 スイッチ行列 <1>」

2012年7月19日

はてなブックマークに追加   PIC16F887とHI-TECH Cで電子ルーレットをつくる(2/2)


プログラムの先頭部分
 MPLAB IDEを使うときにはマイコンの型番をMPLAB IDEのプロジェクトの中で指定します。新規にプロジェクトを作成するときに設定することが多いのですが、あとから変更や確認もできます。メニューの ConfigureからSelect Deviceをクリックすると、次のようなウィンドウが出ます。PIC16F887が選択されています。緑の●が、このデバイスをサポートしているプログラ マやアセンブラ、コンパイラ、デバッガなどについています。赤の●はサポートしていないものです。

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 「PIC16F887とHI-TECH Cで電子ルーレットをつくる(2/2)」

2012年7月17日

はてなブックマークに追加   PIC16F887とHI-TECH Cで電子ルーレットをつくる(1/2)


PIC16F887とは
 PIC16F887は14ビット・コアのミッドレンジ・シリーズのPICマイコンです。DIPパッケージで40ピンと足の数が多く、最大で35本のディジタル入出力(+ディジタル入力×1)をそのうち14本はアナログ入力ピンとして使うことができます。また最近では非常に安価(秋月電子通商で1個180円)に入手できます。ピン数が必要なときには便利なマイコンです。そこで、今回は簡単な使い方を紹介します*1

*1 8ピンマイコンPIC12F1822を使った例も合わせて読んでみてください。

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 「PIC16F887とHI-TECH Cで電子ルーレットをつくる(1/2)」

2012年5月18日

はてなブックマークに追加   ArduinoでI2C制御LCD ACM1602を使う(2)
LiquidCrystal互換ライブラリ


 今回は、Arduino標準のLiquidCrystalと互換性のあるドライバを紹介します。これを使うと、I2Cを意識する必要もなく、ほとんどLiquidCrystalと同じように使うことができます。

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 「ArduinoでI2C制御LCD ACM1602を使う(2)
LiquidCrystal互換ライブラリ」

2012年5月15日

はてなブックマークに追加   ArduinoでI2C制御LCD ACM1602を使う(1)


 最近、I2Cで制御できるLCD(液晶表示器)が入手可能になりましたので、早速Arduinoで使ってみました。なお、I2C制御ですので、I2Cマスタとして作動するものなら、Arduino以外のマイコンでも制御可能です。

 最初はライブラリのWireで直接制御しますが、LiquidCrystal互換のArduino用ライブラリを用意しましたので、それも紹介します。

pic1.jpg

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 「ArduinoでI2C制御LCD ACM1602を使う(1)」

2012年5月14日

はてなブックマークに追加   新刊 PICで楽しむAndroidアクセサリの自作


 2011年、世界のスマートフォンの出荷台数がPCとタブレットの合計を初めて上回るという統計資料が出ました。2011年年末から2012年初めの統 計では、PCとタブレットの内訳は、ノートPCが60%,ネットブックが6%、デスクトップPCが22%、残り12%がタブレットです。
 タブ レットとスマートフォンのOSの分類でみると、iOS(Apple)とGoogleのAndroidがほぼ二分している状況です。今年は6月から7月に タブレットとスマートフォンのバージョンが統一されたAndroid4.0およびそれ以降の新しいモデルが出てきます。日本国内では、開発するためにどの 機種を買ったらよいかわからない状況が続いていますが、それも解消するかもしれません。
 タブレットは、画面が広いうえ、USBがついています。 このUSBを利用してプログラムを開発するために、GoogleからAOA(Android Open Accessory)というAPIが提供されています。このAPIを使えば、USBを持つマイコンもしくは、USB-シリアル・インターフェースを利用し たマイコンを使って、タブレットやスマートフォンとUSBケーブル経由でやり取りができます。
 マイコンにPICを使った書籍が技術評論社から発売されます。

  PICで楽しむAndroidアクセサリの自作 ISBN 978-4-7741-5099-4
  著者 後閑哲也 定価3,360円(本体3,200円)

gokan-1.jpg

目次

第1章 アンドロイド機器とアクセサリ
第2章 スマートフォンアプリとアクセサリの開発
第3章 フルカラーLED制御
第4章 電圧電流計アクセサリの製作
第5章 ウェザーボードの製作
第6章 タブレットアプリとUSBデバイスの開発
第7章 リモートI/Oシステムの製作
第8章 オシロスコープの製作
第9章 ラジコンシステムの製作


2012年5月 9日

はてなブックマークに追加   40文字×4行LCDモジュールを使ってみる(3)
使い方編


 今回は、改造したドライバの使い方を説明します。

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 「40文字×4行LCDモジュールを使ってみる(3)
使い方編」






マイコンと電子工作 No.6



マイコンと電子工作 No.4



マイコンと電子工作No.3


マイコンと電子工作No.2


マイコンと電子工作No.1


マイコンを始めたい人は
フィジカル・コンピューティング


空気を読む花瓶とお花のパーツ・セット(エレキジャックNo.11 特別号)

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