前回はMPLABを使って、Configワードを追加したHEXファイルを作成しました。今回は、PICkit-2ライタの専用書込ソフトを用いて、そのHEXファイルをマイコンに書き込んでみます。
そして、書き込まれたマイコンは実際の基板で動作の確認をします。
・PICkit-2アダプタ用の単独の書込ソフト(V2.50)の説明書
PICkit 2 Programmer/Debugger User's Guide (pdf 2.1MB)
3.PICkit-2ライタで書き込む
ここでは比較するためMPLABで書き込んだPIC16F648Aマイコンと違う、別のものを準備し、書込用アダプタに取り付けます。なお、書き込むときの接続は、MPLABのときと同じです。
PICkit-2ライタの専用書込ソフト(PICkit 2 Programmer application)を起動します。そして、次の手順でマイコンに書き込みます。
1)マイコンの消去
書込ソフトを起動したら、これから書き込むマイコン名PIC16F648Aやデバイス電圧5Vなど、正しいか確認します。
次に、念のために「Erase」ボタンを押して内容を消去します。
2)HEXファイルを読み込む
「File」メニューの「Import HEX」で、先ほどMPLABで作成・保存した「Configワードの入ったHEXファイル」を読みます。
3)マイコンに書き込む
「Write」ボタンを押して書き込み、完了したら、念のため「Verify」ボタンを押して確認します。それぞれ正常に処理されたか画面にメッセージが表示されます。
これで書き込まれたマイコンは2個となりました。
4)AKI-PICライタで書き込む
念のために、秋月PICライタ(通称AKI-PICライタ)で書き込んだマイコンとこれらを、「Verify」を実行して確認したところ、エラーはなく、同じ内容でした。
4.動作確認
MPLABとPICkitー2書込プログラムで作成した2個のマイコンは、実際の基板に搭載して動作を確認します。確認する基板は、次の写真のようにLEDをマイコンの周りに配置し接続したものです。
その結果は、どちらで書き込んだマイコンもうまく動作しました。
5.書込用アダプタ
1)書込用アダプタの自作について
何度か書いていますが、標準的な18ピンPICマイコン用の書き込み用アダプタは簡単に自作できます。18ピンPIC専用アダプタを下記の写真(左側)に示します。
一方、新しいPICで8ピン、14ピン、20ピンのものは書込ピンが同じピン位置に統一されています。このために、大きなソケットを準備するだけで簡単に作れるようです。
写真右は統一ピンIC専用の書込アダプタです。とはいうものの、筆者は20ピン・マイコン16F690の書込のみ動作確認しています。ほかのマイコンはまだ未確認です。
2)市販品 書込用アダプタニュースにあるように、共立電子の店エレショップでは写真の「PICkit2用の書き込みアダプタ(PK2ADP)」が発売されています。
この書き込み用アダプタは、20ピンのPICマイコンはサポートしていません。また、書き込み時に不安定なエラーがでるようでしたら、PGM端子部分に10kΩの抵抗でプルダウンしてみてください。PICkit-2ユーザ・マニュアルの中には次のようにプルダウン抵抗の記述があります。
*If some parts are configured for Low-Voltage Programming,
*a floating PGM pin can interfere with programming.
*Use a resistor to pull this pin low when programming.
参考
1)できあがったHEXファイルの比較
MPLABでConfigワードを追加したHEXファイルは元のファイルと比較して大幅増加しました。
元のファイル・ザイズ 309バイト ===>追加後のサイズ 24,556バイト2)ソース・ファイルにConfigワードを入れる方法
アセンブラ・ソースにおいてConfigワードをHEXファイルに入れるには「__Config」文をテキストに追加します。その文の後ろに指定するパラメータはINCLUDEファイルに定義されています。
後田敏
