引き続き、マイクロチップ社の純正PICkit-2書き込み&デバッグ・アダプタ(PICkit-2 Programmer/Debugger)、以下PICkit-2ライタと呼ぶ、で使用するバージョンアップされた、単独の書き込みプログラム「PICKit-2書込ソフトV2.50」をインストールしてみます。
なお、記事内容は執筆時点のものです。
過去にレポートした旧バージョンのPICKit-2書込ソフト・インストール記事はここ
PICKit-2についてのアダプタやプログラム、ドキュメントなどの案内はここ
ダウンロード・モジュールや説明があります。
3.PICKit-2書込ソフトV2.50をインストール
1)書込ソフト
この書込ソフトはMPLAB IDEとは別に単独で動作する単独プログラムです。PICkit-2ライタとマイコンの接続には2通りあります。MPLABコントロールと比較すると、単独ソフトの場合、デバッグ機能はなしです。
a.実際の基板に取り付けたマイコン状態のままを接続して書き込むICSP(in-circuit programming)
この方法は書き込んだマイコンの移動(差し替え)をしなくてもよい。
b.PICマイコン用のソケット部分(書込アダプタ)を別途準備し接続して書き込む
これは従来の方法と同じで書き込んだマイコンを実際の基板に移し替えて使用します。
マイコンを差し替えする従来の方法は、PICkit-2に接続する書込のアダプタが必要となります。この書き込み用アダプタは簡単に自作できます。
自作するのが面倒な人には、すでにNEWS記事として掲載されていますように市販品があります。
共立電子の店エレショップでの、PICkit2用の書き込みアダプタ「PK2ADP」
2)書込をサポートするPICマイコンは豊富
この書込プログラムはなんと言っても純正ソフトなので、ほとんどのPICマイコンの書込をサポートしています。リリース時の一覧によるとサポートしているマイコンにはベースラインのPIC10F, PIC12F5xx, PIC16F5xx、そしてミッドレンジPIC12F6xx, PIC16F、 PIC18F、 PIC24、 dsPIC30、 dsPIC33、PIC32などです。
3)インストールは簡単
前回レポートしたパソコンを使用し、書込プログラムV2.4に新バージョンの書込ソフトV2.5を上書きしてみます。この場合、「.NET Frameworkなし」のモジュールをダウンロードします。
実際の
PICkit-2書込ソフト.NET FrameworkなしのZipファイルはここ
この書込みプログラムのインストールは簡単です。インストールはダウンロードしたファイル展開し、中のsetup.exeを実行することで、すんなり新しいバージョンになります。
4.書込ソフトを起動
書込ソフトを立ち上げてみます。
1)アダプタのF/W更新
PICkit-2ライタ内部F/Wを最新版にするアップデートは自動的に行われます。操作は書込プログラムを起動し、PICkit-2ライタをUSBケーブルで接続すると行われます。
更新画面は次のような「Update Operating System」が表示されます。
2)エラーが修正されている。
前回バージョンV2.40では「メッセージ・ウィンドウが小さくて全文が読めない、または画面内のContinueボタンを押せない」という問題点がありました。このバージョンではすべてのメッセージが表示されるように直っています。
5.その他
PICKit-2書込ソフトにはPICマイコンの書込以外の機能も入っています。今回はさらに「PICマイコンのコピー」や「ロジック・ツール」などが追加されています。
PICkit-2ライタを使ったロジック・ツールの中の「アナライザ」について少しだけ試してみました。この機能は書込プログラムを起動して「ツール」メニューから「ロジック・アナライザ」を選択して使います。説明書はHELPより見ることができます。
このロジック・アナライザは、3チャネル分の信号を表示できます。
使用にあたっては、PICkit-2ライタから取り出すコネクタ・ケーブルがあるといろいろな回路にて使えます。ここではICクリップを取り付けた基板のコネクタ・ケーブルを作りました。
テストは、このケーブルをPICkit-2ライタとパルスを発生させる回路(IC)に接続して行いました。
試した手順は次のとおです。
・パルスを発生するIC「SPG8651B」を準備
・この出力にPICKit-2ライタの4番DATA端子を接続、さらに電源端子とGND端子を接続
・書込プログラムを起動
・Toolメニューにあるロジック・アナライザを指定して実行
その時の画面(クリックで拡大)を下記に示します。CH.1に確かにパルスが表示されています。
もう少し調査してレポートしてみたいと思います。この機能は、マイコン間のUARTやI2C通信の信号観察に使えそうです。
後田敏
