CQ ham Radio誌2008年6月号特集として「付録基板を使って4チャネル メモリ・キーヤーを作ろう」という記事があります。これはPIC16F88マイコンを使ったエレクトリック・キーヤーの記事で、付録として基板がついています。
なお、このキーヤー「OIKey-F88」はアマチュア無線のモールス通信に使うものです。
今回は、この付録基板の製作をレポートします。
1.部品を集める
通販コード K-2335
4チャネル・メモリPICキーヤー・パーツセット [OIKey-F88]
このパーツセットは、本誌内にて20セット・プレゼントの案内(43ページ)もあります。
パーツセットに入っているマイコンはプログラム書込済みPIC16F88です。動作確認には7~15V程度、0.5A以上の電源アダプタが別途必要です。
付録基板と秋月電子で販売するパーツセットの写真を以下に示します。
付録基板
秋月電子のパーツセット
2.製作
製作の詳細手順は、「4チャネル メモリ・キーヤーを作ろう」という別立ての記事になっています。内容は、次の写真のように製作手順をカラー・ページ10ページにわたり説明しています。製作はこのページを見るとわかりますので、直接参照してください。

実際に製作してみて、気がついた点を書いてみます。
1)パーツセットには2kΩの抵抗が余分に入っている。
これは、電源表示LEDと接続する抵抗R1を交換するためのものだそうです。
2)セラミック・コンデンサ用の基板穴は3個
中央穴は片側穴に接続されています。位置を確認して取り付けます。
3)同じ形のトグル・スイッチは異なっている。
この二つのスイッチは、それぞれON/OFFとON-OFF-ONがあり、指定の場所で使います
4)センタが+極性の電源プラグの配線図がない。
推奨する電源アダプタありませんが、手持ちの秋月電子通商の電源アダプタがそのまま使えました。
5)パーツセットの説明書の回路図は不鮮明
本誌の回路図を参照する必要があります。
基板の完成写真は次のとおりです。

3.基板の動作確認
まず、基板への部品取り付けが完了したら、間違っていないか再度確認します。確認が終わったら、PIC16F88マイコンを取り付けます。必要に応じて、電源プラグやパドルまでのプラグなどのはんだ付けを行います。
1)電源のSW0をOFFに、Mode用SW5を中間の位置に設定します
2)ボリュームを中間の位置へ回しておきます
3)パドル用コネクタおよび電源コネクタに、それぞれのプラグを接続します
4)電源のSW0をONにすると、LEDが点灯し、ブザー音でモールス符号が出ます。
5)パドルを操作するとモールス音が出ます。
(パドルは押しボタン・スイッチのようなものです)
6)ボリュームを回すと音の長さが変わります。これでモールス・スピードを調節します
ブザーのシールは音がうるさいので貼ったままにしてあります。
これで一応完成です。
写真は、左から電源アダプタ、完成基板、パドルです。

電源を入れると、このようなブザー音(モールス音)がでます。「サウンド音」のモールス・コードは「QRV」です。
開始メッセージの3秒間モールス音(MP3ファイル)
この付録基板の製作に関しては、「A1クラブ」メンバによる自作のサポートが行われています。
4.本誌の内容見ると
ほかの記事には、これを移動用に改造したり、ケースに入れたりしたユーザ・アイディア集の記事があります。
また、完成したものは本誌編集部による製作コンテスト(61ページ)があります。応募条件は基板を作ってケースに入れるだけです。作品のいくつかは、8月23日・24日に東京ビッグサイトで行われる「ハムフェア2008」の本誌ブースで展示されます。
この特集とは直接関係ありませんが、113ページにはアルファベット(ABC)による欧文ではなく、日本語(イロハ)による和文モールスについても書かれています。
5.その他
本機は送信用コネクタから無線機にケーブルで接続して使います。実際に無線機から電波を出すには、3級アマチュア無線技士以上の無線従事者免許証とアマチュア無線局の免許状が必要になります。
以上、基板の製作までをレポートしました
後田敏
