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PICkit-2のデバッグ機能を試す(1/2)


 MPLAB IDE V8.10と安価なPICkit-2アダプタ(PICkit 2 Development Programmer/Debugger)を使ったデバック機能は結構遊べそうです。18ピン・マイコンPIC16F819を例に取ると、このマイコンでのデバッグはヘッダ・アダプタなしでできるようになっています。つまり、このマイコンではPICkit-2と実行回路基板に直接接続したままマイコンへの書込のほか、デバッグ(in-circuit debug)までできます。
 ほかのマイコンでは、この機能をオンチップ・デバッグとかオンチップ・エミレーションなどと呼んでいます。

 今回は、このイン・サーキット・デバッグ(以下、単にデバッグ)を試したので、簡単にレポートします。

  ソフト開発環境ツール関連は、下記に説明や案内があります。

   MPLAB IDE関連

   PICkit-2によるデバッグ関連

   

 

1.デバッグ機能
 MPLABとPICkit-2を使ったデバッグ機能は、44ピンのマイコンが搭載された評価基板が付属する「PICkit 2 Debug Express」で試すことができます。PICkit-2のユーザ・ガイドには、この評価基板でのMPLAB操作手順等の説明があります。
 別商品の「PICkit 2 Starter Kit」は、20ピンのPIC16F690が搭載されている基板が付属します。この基板でデバッグするときは、別途ICDヘッダ・アダプタが必要になります。

 ここで電子工作で使う「デバッグできるマイコン」を考えた場合は、
 ・ピン数が少ない(18ピンか20ピン)
 ・DIPサイズ
 ・デバッグで余分なヘッダ・アダプタを必要としない
 ・少量でも安価で入手可能
が良いわけです。

 この条件に当てはまるものとして、PIC16F818/819があります。これは18ピンPICマイコンでかつ、ヘッダ・アダプタ無しで直接接続&デバッグできます。プログラム・メモリの大きいPIC16F87/88は一応該当品ですが、まだベータ・サポートのままです。

 MPLABでは、このような「Select Device」画面で各マイコンのサポート状況をみることができます。

08602MPLABDBM21.jpg

 このデッバグ機能は、実際に回路を動かして内部のレジスタ、メモリ変数などプログラム動作を確認できます。これはプログラム開発するときに便利な機能です。例えば、シミュレーション・プログラムを用いては、LEDの明るさで実現する「蛍の光」や、角度を確認するサーボ・モータの動作などできません。

 信号入力の例では、デバッグ機能によって、どのような入力値が来るのか実際に読み込んで確認できます。

2.準備
 では、これからPIC16F819にてデバッグ機能を試してみます。このデバッグ・テストにあたり、次のようなものを準備します。

1)テスト回路
 実験する回路は、PIC16F819マイコンの周辺にLEDを配置したものです。回路図を下記に示します。

 

08602LEDtest.jpg

 回路図は次のようになっています。
 ・マイコンはPIC16F819を使用
 ・クロックは内蔵8MHzを使うことで、そのポートRA6,RA7をLED用に割り当て
 ・A-D変換機能のRA0ポートにテスト用VRを接続(今回は使っていない)
 ・ポートRA4はデジタルI/Oとして使用
 ・PICkit-2との接続はヘッダ・ピンを立てる
 ・RB7,RB6はデバッグ用ポート

 ユニバーサル基板で作ったこの回路の基板写真を示します。

08602IMG_0356.jpg

 この基板とPICkit-2は、別に製作した延長ケーブルで各ヘッダ・ピンと接続します。


2)プログラム
 テスト用のプログラムは、アセンブラ言語によるLEDを随時点灯させ、回転しているように見せるものです。

 プログラム動作は、次のとおりです。
 ・プログラムが開始するとLEDは順番に左まわりで点灯回転する
 ・その点灯順番はRB0からRB5まで、その後RA6,RA7に、さらにRA1からRA4に続き、RB0に戻る
 ・020番地、021番地はLEDを点灯させるPORT-A、PORT-Bのメモリ変数
 ・021番地は表示回転速度用のメモリ変数

 

テスト用ソースプログラム・テキスト


3)赤ボタンPICkit-2アダプタ
 初期のPICkit-2アダプタはボタンが黒色です。現在の商品は回路が変更された赤ボタンのPICkit-2アダプタになっています。前バージョンの黒ボタン仕様PICkit-2アダプタでデバッグ機能を使うときはコネクタの所にプル・ダウン抵抗を追加するように指示があります(ただし、筆者は動作未確認)。

 次の写真は、その2種類のアダプタです。現在発売している赤ボタンのPICkit-2アダプタ(写真下)は、そのままデバッグ機能で使用できます。

08602IMG_0355.jpg

4)接続ケーブルを製作
 次は、PICkit-2アダプタと実験回路を接続するための延長ケーブルを作成します。
次の写真は、製作したケーブルと赤ボタン仕様のPICkit-2アダプタです。  

08602IMG_0354.jpg


 次回は、実際に動かしてみます。

 


後田敏

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